「フレッシュフード」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。フレッシュフードは愛犬のいる家族から多くの注目を集めているペットフードの一種で、人間が普段食べているような新鮮な食材を使用したドッグフードのことを指しています。
犬の健康改善・維持に寄与するドッグフードであり、ペットの家族化に伴い利用者が増えています。本記事では、犬のためのフレッシュフードの概要やメリット、デメリット、選び方、与え方、おすすめなどをご紹介します。
犬のフレッシュフードとは?
犬のフレッシュフードとは、新鮮なお肉やお魚、野菜、果物などの食材を主材料としたペットフードのことです。ここでは、フレッシュフードがどのようなフードなのか、どのような特徴を持っているのかなどについてお伝えいたします。
犬のフレッシュフードとは?
犬のフレッシュフードは、主に未加工の新鮮なお肉や魚、野菜、果物、全粒穀物などからつくられ、不必要な保存料や人口添加物、酸化防止剤などが使われていないドッグフードです。AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準を満たしている総合栄養食やメインドッグフードへのトッピング食として存在しており、犬に必要な栄養素がバランスよく配合されています。
また、上記のような特徴から、犬の元々の食性に近い食事ができるので、犬にとっては消化しやすく栄養価も高い食事であり、、免疫力向上および健康改善につながりやすいと考えられています。
新鮮な食材は、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラル、酵素を含んでおり、愛犬の健康に大きく貢献してくれます。また、さまざまな種類のフレッシュフードが存在し、愛犬のアレルギーも考えながら与えることができます。さらに、新鮮なお肉やお魚、野菜は、缶詰やドライフードに比べて自然な味や風味が強く多くの犬に好まれ、食欲を刺激するため、食欲が落ちがちな高齢犬や病後の回復期にある犬にとって大きなメリットになります。
現在では、多くのメーカーが冷凍形式でフレッシュフードを販売しており、保存と日々の使用が簡単になっているため、高品質な食事を簡単に提供できるようになりました。
犬のフレッシュフードの主な材料
犬のフレッシュフードの主材料は、品質と栄養価の高い原材料から選ばれています。これらの材料は犬の健康をサポートするために慎重にバランスを取りながら配合され、ドッグフードにおいて非常に重要な要素となります。
主な材料としては、第一に新鮮なお肉が挙げられます。牛肉や豚肉、鶏肉、鹿肉、魚など、さまざまな種類のお肉が使用されます。これらのお肉は高品質なたんぱく質源であり、犬の筋肉の構築や維持、抗体(免疫)の生成などに寄与するため、愛犬の健康を支える重要な要素といえるでしょう。
次に新鮮な野菜です。ブロッコリーや、ニンジン、ほうれん草などの野菜は、ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでおり、これらは犬の消化器系の健康を促進し、免疫力を強化する助けとなります。また、野菜はフレッシュフードにおいて自然な風味を加える役割も担っており、犬の食欲を刺激します。また、果物もフレッシュフードで使用される重要な材料です。リンゴやバナナ、クランベリーなどが用いられ、これらは天然の甘味とビタミンをもたらし、愛犬の病気の予防に寄与します。
他には、一部のフレッシュフードには全粒穀物が含まれることがあります。例えば、全粒オーツはエネルギー源として、また消化を助ける食物繊維として材料に加えられる場合があります。
犬のフレッシュフードの特徴
犬のフレッシュフードは、新鮮さを重視し食材そのものの味や香り、風味、栄養素を生かして設計されている点が特徴的です。そのため、一般的なペットフード(ドライフード)とは異なり、不必要な人工的な添加物、保存料を含んでいないことが多く、食材グレードは人が食べるものと同等であるヒューマングレード品質の食材が使用されています。
また、フレッシュフードの大きな特徴の一つは、高品質なたんぱく質源であることです。使用される肉類は、成長ホルモン剤や抗生物質などが使用されておらず、病気の家畜や廃棄部分も含まれていないことがほとんどです。これにより、アレルギー反応や食物不耐性のリスクを減らします。さらに、新鮮な野菜や果物が豊富に使用されており、ビタミンやミネラルを提供できるため、愛犬の免疫系を強化し、健康を促進してくれます。
他にも、新鮮な食材をしていることによって消化が良く、消化器系の問題を抱える犬にとっても効果的な食事になります。消化の良さは、より良い栄養吸収につながり、結果として犬の健康改善をもたらします。加えて、味も良いため、食欲不振の犬も喜んで食べることができます。
加えて、全成分がラベルに明記されている場合がほとんどなので、アレルギーや特定の健康問題を抱えている犬にとって最適な食事を選ぶことができ、安心してフードを与えることができます。
犬のフレッシュフードの一般的な製法
犬のフレッシュフードの製法は、食材の新鮮さと栄養価の最適化に焦点を当てています。
製造プロセスは、原材料の選定から行われます。お肉や魚、野菜、果物などの食材は新鮮で、人間の食用基準(ヒューマングレード)に適合する品質のものが選ばれます。これらの材料は成長ホルモン剤や抗生物質を使用されておらず、可能な限りオーガニックな農法で育てられたものが選ばれることがほとんどです。
食材が選ばれた後、それらは適切なサイズにカットされ、栄養素を最大限に保持するため、低温で調理されます。この低温調理法は、ビタミンやミネラルが破壊されることなく、食材の自然な風味と味をできるだけ保つこと目的にしています。お肉や野菜はしっかりと低温で加熱されることで、消化しやすくなり、重要な栄養素が損なわれることを極力さけてくれます。
調理後、フレッシュフードは急速に冷却され、食材の鮮度と栄養価を保つようにします。冷却されたフードは、冷凍される前に適切な包装がなされ、気密性が高く、衛生的な容器や包装材に密封されます。
フレッシュフードの種類
総合栄養食のフレッシュフード
総合栄養食の犬のフレッシュフードとは、犬の健康と栄養バランスを最適に保つために設計された新鮮な食材を使用した食事のことを指します。このタイプのフードは、犬に必要な全ての栄養素を与えられることを目指しており、犬の総合的な健康をサポートすることを目的としています。
また、ドライフードやウェットフードなどの主食のトッピングとして使用されることもあります。新鮮なフレッシュフードを追加することで、食事の風味や栄養価を高めることができます。
総合栄養食ではないフレッシュフード
総合栄養食ではないフレッシュフードとは、特定の栄養を補完するために使用される場合や、食いつき・嗜好性を高めるために使われる場合が多いフードです。例えば、食欲が低下した犬に対して食欲を刺激するために、または特定の健康問題を抱える犬に対して症状を和らげるために利用されます。
また、ドライフードやウェットフードなどの主食のトッピングとして使用されることもあります。新鮮な肉や野菜を使ったフレッシュフードを追加することで、食事の風味や栄養価を高めることができます。ただし、栄養バランスを考慮し、過不足になる栄養素がないように注意する必要があります。
そもそも犬に必要な栄養素とは?
ここでは、犬に必要な栄養素について解説します。「たんぱく質」「炭水化物」「脂質」を三大栄養素と呼び、これらに「ミネラル」、「ビタミン」を追加すると五大栄養素となります。
たんぱく質
犬にとってたんぱく質は最も重要な栄養素の一つであり、その役割は多岐にわたります。アミノ酸という小さな分子から構成されており、犬の体内でさまざまな重要な機能を果たします。
まず、筋肉、骨、皮膚、被毛、爪など、全ての組織が成長するためにたんぱく質が必要なため、犬の体の成長と修復に欠かせない存在です。また、酵素やホルモンの生成にも関わっています。酵素は体内の化学反応を促進する役割を果たし、消化や代謝、解毒などの重要なプロセスを支得ています。ホルモンは体のさまざまな機能を調整する化学物質で、例えばインスリンは血糖値を調節し、甲状腺ホルモンは代謝をコントロールします。
さらに、たんぱく質は抗体の校正要素であり、病原体に対する防御を担っています。抗体はウイルスや細菌などの異物を特定し、これを無力化する働きをします。
炭水化物
まず、炭水化物の主な役割の一つはエネルギー源であることです。炭水化物が体内で分解されると、グルコースという形のエネルギーが生成されます。このグルコースは、犬の体のあらゆる細胞で利用され、特に脳や筋肉にとって重要なエネルギー源となります。犬が運動をするときや、日常生活で活動するためには、このグルコースが欠かせません。
炭水化物には単糖類、二糖類、多糖類という三つの種類があります。単糖類と二糖類は比較的速く消化・吸収されるため、急速にエネルギーを供給する役割を果たします。これに対して、多糖類はゆっくりと消化され、持続的なエネルギー供給を可能にします。
次に、炭水化物のもう一つの重要な成分である繊維質は消化されにくい成分ですが、犬の消化器系の健康にとって非常に重要です。繊維質には、消化を助け、便の量と質を改善する役割があります。これにより、便秘や下痢の予防、腸内環境の改善に寄与します。また、満腹感を持続させるため、体重管理にも役立ちます。
脂質
まず、脂質は高効率なエネルギー源といえます。脂肪1グラムあたり約9キロカロリーのエネルギーを供給することができ、炭水化物やタたんぱく質の約2倍に相当します。また、脂質はエネルギーとして貯蔵され、必要に応じて体が利用できるように備えられます。
さらに、全ての細胞膜はリン脂質二重層で構成されており、この構造が細胞の形状と機能を維持するために脂質は不可欠なのです。細胞膜は物質の出入りを調整し、細胞内外の環境を適切に保つ役割を果たします。
加えて、脂質は脂溶性ビタミンの吸収に欠かせません。ビタミンA、D、E、Kは脂溶性ビタミンであり、これらは脂質とともに吸収されます。これらのビタミンは、視力の維持、骨の健康、抗酸化作用、血液凝固など、犬の健康にとって非常に重要な役割を果たします。他にも、適切な脂質の摂取は皮膚の潤いを保ち、被毛を光沢のある健康的な状態を維持することに寄与します。
犬にとって重要な脂質には、必須脂肪酸と呼ばれるものがあります。これにはオメガ-3脂肪酸とオメガ-6脂肪酸が含まれます。オメガ-3脂肪酸は、特に抗炎症作用があり、心血管系の健康をサポートし、免疫機能を強化するのに役立ちます。オメガ-6脂肪酸は、皮膚と被毛の健康維持、成長と発展に不可欠です。
ミネラル
ミネラルは、微量ながらも生命維持に不可欠で、骨や歯の健康、神経機能、筋肉の収縮、酵素の活性化など、さまざまな役割を果たしています。
ミネラルには、カルシウムやリン、マグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛など幅広い種類が存在しています。
ビタミン
ビタミンは非常に重要な栄養素であり、多くの生理機能をサポートしています。代謝、免疫機能、成長、細胞の健康維持など、多岐にわたる役割を果たします。
ビタミンは水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分類され、それぞれが特定の役割を担っています。
犬のフレッシュフードが注目される背景
昨今、犬のフレッシュフードが注目されている背景にはどのような理由があるのでしょうか?ここでは、フレッシュフードが注目されている背景を2つご紹介します。
愛犬の健康に対する意識の変化
近年、ペットを家族の一員として見る(家族化)傾向が強まっており、愛犬の健康に対する意識が高まっています。これにより、愛犬の食事に対して関心が高まり、フレッシュフードが注目されています。
健康意識の高い飼い主は、自身の食生活において有機食品、非加工食品、天然材料を選ぶ傾向にあり、これらの価値観をペットフードにも適用している場合があります。フレッシュフードは新鮮で自然な成分のみを使用し、人工添加物や化学物質を避けているため、上述した飼い主の価値観に合致した食事として理想的なものです。
研究と栄養学の進展
犬のフレッシュフードが注目される背景の一つとして、「研究と栄養学の進展」も考えられます。ペット栄養学の分野では、犬の健康と寿命を向上させるための食事の重要性について理解が深まってきています。この進展は、飼い主がより科学的根拠のある食事を選択することにつながり、フレッシュフードの人気に大きく寄与しています。
また、科学的な研究により、犬にとって最適な栄養バランスや必要な成分が明らかになり、フレッシュフードの製品開発に影響を与えています。
ドッグフードの種類とフレッシュフードの立ち位置
そもそもドッグフードにはどのような種類があるのか、またフレッシュフードは他のドッグフードと何が違うのか解説します。
ドライフードとは?
犬のドライフードは、水分が10%以下の加熱発泡処理された固形状のフードで、一般的によく与えられているドッグフードです。「カリカリ」と呼ばれることもあり、保存性と購入金額が安価である点にメリットがあります。
水分をほぼ除去した加工食品であり、その保存性と価格は他のドッグフードと比べて優れています。水分が少ないため細菌やカビが繁殖しにくく常温保存が可能です。また、その保存性の高さから、大量生産に適しており、価格も抑えることができます。さらに、ドライフードは歯垢の蓄積を防ぐのに役立つとも言われており、犬の歯の健康を維持する助けになります。さらに、計量しやすく扱いやすい点も飼い主にとって魅力的な側面かもしれません。
しかし、ドライフードは、4Dミート(肉副産物)が使用されているケースもあるため、製品の成分表をよく確認する必要があります。
4Dミートとは
- Dead(食肉用以外の理由で死んでしまった動物の肉)
- Diseased(病気で死んだ動物の肉)
- Dying(死にかけの動物を殺処分した肉)
- Disabled(なんらかの障害があった動物の肉)
ウェットフードとは?
犬のウェットフードは、水分含有量がフード全体の75%前後で、殺菌工程を経て缶詰、アルミトレー、レトルトパウチなどにパッケージングされたフードです。一般的にドライフードよりも風味が豊かで多くの犬が好み、食欲を刺激する効果があります。
水をあまり積極的に摂取しない犬にとって、ウェットフードは水分補給のサポートをしてくれ、腎臓の健康維持に役立ちます。また、ウェットフードは柔らかいため、高齢犬や咀嚼能力が低下している犬にとってより良い選択肢となり得ます。
しかし、ウェットフードには保存性が低いというデメリットがあり、開封後は冷蔵保存が必要で、通常は数日以内に食べ切る必要があります。これは、ウェットフードが新鮮な食材を使用し、保存料を最小限に抑えていることが大きな理由となっています。さまざまな品質のウェットフードが存在する昨今では、質のよくない4Dミート(肉副産物)や添加物が含まれているフードも存在するため、成分表を慎重に確認しましょう。
セミモイストフードとは?
セミモイストフードは、通常のドライフードに比べて水分含有量が高く、25%~35%の水分を含んでいます。食感は柔らかく、より食べやすい質感になります。また、ドライフードに比べて香りが立っている傾向にあり、食欲が落ちている犬や好き嫌いの多い犬にも適しています。
しかし、一部のセミモイストフードは化学的に合成された添加物などが含まれていることもあり、アレルギーや特定の健康状態(肥満や糖尿病など)の愛犬に与える際には、成分表をよく確認することが大切です。
フレッシュフードとドライフードの違い
犬のフレッシュフードとドライフードは、素材の扱い方や製造プロセス、価格などに違いがあります。
フレッシュフードは、新鮮な食材を使用しており、ヒューマングレードのお肉、野菜、果物などが主に用いられます。これらの食材は低温で調理されることが多く、栄養素の損失を最小限に抑えながら食材の自然な風味と栄養素を保持するように作られています。また、添加物や保存料を含まないことが一般的で、冷凍で保存されます。
さらに価格はドッグフード別でみると比較的高い傾向にあります。 一方、ドライフードは水分を一定量除去した状態のドッグフードで、長期間の保存が可能です。原材料は高温で調理され、その後に乾燥させてフードの形を形成します。このプロセスは大量生産に適しており、コスト効率が良いため、比較的安価になる傾向があります。ドライフードはその保存性と扱いやすさがメリットですが、高温での加工によって一部の栄養素が失われることもあります。また、保存料などの添加物が使用される場合が多いフードです。
フレッシュフードとウェットフードの違い
犬のフレッシュフードとウェットフードはどちらも犬にとって魅力的な食事ですが、いくつかの違いがあります。
フレッシュフードは、新鮮な食材を使用し、最小限の加工で製造されることが特徴です。ヒューマングレードの高品質なお肉、野菜、果物を主材料としており、不必要な添加物や保存料が加えられることはほとんどありません。また、食材の栄養価を最大限に保持するために低温で調理されることが多く、自然の風味と栄養が維持されています。加えて、冷凍で保存されることが一般的です。
一方、ウェットフードは缶詰やポーチに封入されて販売されることが多く、豊富な水分量が特徴です。ウェットフードの製造にはお肉や野菜も使用されますが、フレッシュフードと比較して長期間の保存に耐えるために一定の加工が施されています。ウェットフードは水やスープで煮込まれ、柔らかい質感と豊かな味わいで、高齢の犬や水分が不足しがちな犬に適しています。また、ウェットフードは開封後は冷蔵保管が必要であり、比較的短期間で使い切る必要があります。
フレッシュフードとセミモイストフードの違い
まず、セミモイストフードは柔らかい食感と高い嗜好性を持ち、常温での保存が可能な便利な食事です。そのため、持ち運びやすく、長期間の保存が可能なため、便利さを重視する飼い主にとって適しています。ただし、保存料や糖類が含まれているため、健康管理に注意が必要です。
一方で、フレッシュフードは新鮮な食材を使用し、人工添加物や保存料を避けることで、犬に自然で栄養価の高い食事を提供します。また、栄養バランスや消化吸収が良いとされています。しかし、冷蔵や冷凍が必要で、保存期間が短いというデメリットもあります。
犬にフレッシュフードを与えるメリット
フレッシュフードは、犬にとってどんなメリットや影響があるのでしょうか。複数の視点から見ていきましょう。
寿命が長くなる傾向にある
フレッシュフードは日本では登場してからまだ長い年月が経っていませんが、ベルギーのジェラルド・リッパー獣医師ら研究チームは、市販のドッグフードを食べて育てた犬と比べて、手作りフードを食べて育った犬は平均して32カ月も長生きすることを発表しています。
フレッシュフードは、手作りフードに非常に近いフードであり、ほぼ同義だとも捉えられます。
上記の結果は、新鮮な食材を使用する手作りフードの方が栄養の吸収が良い点、市販フードの高温加熱や成型の際の栄養素の損失・添加物の追加という点から、寿命に差がでるのではないかと考察されています。
参考:PETOKOTO FOODSを選ぶ理由
参考:Relation between the domestic dog’s well-being and life expectancy statistical essay
栄養価が高く、栄養バランスも良い
フレッシュフードは、栄養価の高さと栄養バランスの良さにおいて大きなメリットがあります。新鮮なお肉、野菜、果物などの新鮮な食材を使用し、加工が少ないため、天然の栄養素を豊富に含んでいます。低温加熱などによって、熱による栄養素の損失が少なく、ビタミンやミネラル、酵素が保持されやすいフードです。
新鮮なお肉は高タンパクで、筋肉の健康維持に必要なアミノ酸を豊富に摂取できます。また、新鮮な野菜や果物からは、抗酸化物質や食物繊維が得られて、健康な消化活動を助け、免疫力を高める役割を果たします。
フレッシュフードは通常、栄養バランスが良くなるように配合されているため、犬の健康を維持するために必要な栄養素が適切な比率で含まれています。適切な栄養バランスは、成長、発育、健康維持のために重要です。
食欲が湧き、食いつきが良い
フレッシュフードは犬の食欲を促進し、食いつきを良くする効果があります。これは、新鮮なお肉、野菜、果物などの自然な食材を使用し、その風味や香りが非常に豊かなことに起因します。これらの食材は一般的に加工食品に比べて鮮度と味が良く、自然の香りが愛犬の食欲を刺激してくれます。
また、フレッシュフードは加工が少ないため、食材本来の味や質感、香りが保たれています。多くの犬は、自然な味や質感、香りを好み、ドライフードやウェットフードよりも積極的に食べることが多いです。特に、普段から食欲が落ちがちな犬にとって、フレッシュフードは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
消化吸収が良く、免疫力が強化される
フレッシュフードのメリットとして、犬にとっての消化吸収の良さと免疫力向上が挙げられますが、これは低温加熱調理法が大きく関わっています。フレッシュフードは、ヒューマングレードの食材を低温加熱調理することで、ビタミンなどの熱に弱い栄養素をなるべく損失させずに作っていきます。そのため、犬の体が必要とするビタミンやミネラルを効率的に摂取できます。
生鮮食材の消化吸収が良い理由の一つとして、加工食品に比べて、加工の少ないフレッシュフードは消化酵素により分解されやすく、消化器官への負担が軽減されます。また、フレッシュフードには人工的な添加物や保存料が含まれていないことがほとんどなので、その点でも消化器官系にとってメリットがあるでしょう。
免疫力向上についても、フレッシュフードの栄養価の高さが大きく貢献しています。。ビタミン、ミネラル、抗酸化物質などの栄養素が豊富に含まれているため、これらが犬の免疫をサポートしてくれます。特に抗酸化物質は、細胞の損傷を防ぐことで病気から身を守る役割を果たします。
高品質な原材料と品質管理
フレッシュフードの原材料の透明性は、飼い主にとっても犬にとっても重要なメリットの一つです。フレッシュフードでは、使用されている原材料はもちろんのこと、どこから来たものか、どのように加工されたかが示されていることも多々あります。そのため、製品を選ぶ際にこれらの情報を何を購入するか判断することができます。この透明性は、愛犬の健康を第一に考える飼い主にとって重要な要素です。
フレッシュフードの製造過程では、食品の安全性と品質を保証するために、人間の食品と同様の基準(ヒューマングレード)で原材料が選ばれることがほとんどです。これにより、製品に使用されている各原材料の出所がはっきりとしており、人工添加物や化学物質の使用を避けることが可能です。
また、通常のペットフードは日本において食品衛生法の範囲外に位置しており、人間の食品と同じような厳格な食材品質や衛生基準、管理基準などの規制がありませんが、フレッシュフードでは人間の衛生基準を満たしたキッチンや工場で生産・管理されていることが多く、食材だけでなく、その工程にもヒューマングレードが適応されていることが多いです。
製品の透明性
フレッシュフードは食材だけでなく、衛生管理や品質管理、輸送管理においてもヒューマングレードが適応され、食材調達~調理~輸送に至るまで全てを開示しているメーカーも存在します。
通常、ドッグフードは食品衛生法の範囲外に位置しており、人間の食品と同じような厳格な食材品質や衛生基準、管理基準などの規制がありません。そのため、製品の出来上がりやユーザーに届くまでの工程を公開しているメーカーも多くはありませんでした。
しかしながら、フレッシュフードは「どこで」「誰が」「どのように」育てた食材なのか、どのように調理・管理され、輸送されているのかを公開しているメーカーが多数存在します。これらを鑑みると透明性の高いドッグフードだといえるでしょう。
アレルギーや病気予防
フレッシュフードは添加物(人工的な保存料や着色料、香料)や穀物を避けていることが多いため、犬にとってアレルギーや病気の予防に有効であるとされています。天然の食材のみを使用しており、消化がしやすく、栄養素の吸収も良いフードです。
犬は、一般的なペットフードに含まれる一部の穀物や肉副産物、化学的に処理された材料が原因でアレルギー反応を引き起こすことがあります。フレッシュフードはこれらのリスクを減少させます。
また、フレッシュフードは抗酸化物質を豊富に含んでおり、これが免疫系の健康をサポートし、炎症を抑える助けとなります。抗酸化物質は、細胞の損傷を防ぐことで病気の予防に寄与します。さらに、新鮮な食材には必須脂肪酸も豊富で、これが皮膚の健康を保ち、アレルギー症状の一つである皮膚の問題を軽減してくれることもあります。
手作りのようなご飯が手軽に・簡単に作れる
フレッシュフードは、犬にとって「手作りのようなご飯」を手軽に、かつ簡単に提供できます。実際の手作りごはんの準備には多くの時間や労力が必要であり、栄養バランスを適切に管理する必要もあります。フレッシュフードは、これらの問題を解決します。
フレッシュフードはすでに調理され、冷凍保存された形で購入します。そのため、使用前に解凍するだけで良く、多くの製品は加熱する必要もありません。これにより、忙しい飼い主でも、犬に手作りのようなごはんを与えることができるようになります。
また、これらのフードは、特定の犬の健康ニーズや好みに合わせて購入できる場合もあるため、アレルギーがある犬や特定の健康問題を持つ犬にも適しています。フレッシュフードを選ぶことで、飼い主は犬のために栄養豊富で美味しい食事を簡単に準備することができ、犬の健康にもつながります。
犬にフレッシュフードを与えるデメリット
ここではフレッシュフードを利用する際のデメリットをご紹介していきます。
保存方法が冷凍保存
フレッシュフードは鮮度がとても大切なため、鮮度を保つために冷凍で配送され、自宅で冷凍庫などに保管しなければなりません。保管スペースがなくなってしまったり、余らせてしまったりすることもあるので注意が必要です。
少量から始めて、食いつきや体調などを見ながら、調整すると良いでしょう。
値段が高め
フレッシュフードは値段がやや高めです。人が食べられるような新鮮でな食材を使用しており、保存料や添加物なども使用していません。そのため、鮮度を保つ製法や厳しい食品衛生管理が必要となります。その分が価格に反映され、やや値段が高めになっています。
しかし、愛犬の健康・病気予防を考えるのであれば、一考の価値はあるでしょう。
犬におすすめのフレッシュフード5選!
近年、多くの犬のフレッシュフードが商品化・販売されています。今回は、そのなかでも国内におけるフレッシュフードの人気ブランドをいくつかご紹介します。
PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)
PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)は、国産のフレッシュフードを提供するブランドで、人間が食べられる品質(ヒューマングレード)の食材をメインに使用しています。また、新鮮かつ国産にこだわり、着色料、発色剤、保湿剤、乳化剤、増粘安定剤、pH調整剤、保存料、酸化防止剤などの添加物は一切使用していません。徹底した品質管理は、大きな強みといえます。
また、獣医師や世界で約90名しかいない米国獣医栄養学専門医が監修しているため、安心して与えることができるフレッシュフードです。愛犬の健康を最大限に考慮したフードがつくられており、消化吸収が良く、栄養もバランス整っています。
さらに、PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)は環境にも配慮しており、フードロス削減に取り組んでいるほか、環境保護を目指す包装材を使用しています。加えて、保護犬猫の支援にも力を入れており、売上の一部を寄付しています。
フードの提供方法も利便性が高く、冷凍便で届けられるため、いつでも新鮮な状態でペットに与えることができます。他にも、PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)ではオンラインで簡単にフードを選び、定期購入することも可能です。
対象年齢 | 全年齢 |
主原料 | 国産牛肉(32%)、国産かぼちゃ(17%)、国産卵(17%)、国産白米(15%)、国産にんじん(8%)、国産小松菜(4%)、すりごま(1%)、亜麻仁オイル(1%)、フィッシュオイル(1%)など |
フードタイプ | フレッシュフード |
100gあたりのカロリー | 150kcal |
金額(税込) | 3,000円(150g×4) |
参考:【公式】ペトコトフーズ(PETOKOTO FOODS)|国産フレッシュペットフード
ヒトワン
ヒトワンは、手作りという点が特徴的なフレッシュフードです。また、AAFCO(米国飼料検査官協会)の総合栄養食の基準を満たしており、獣医師およびペット栄養管理士とともに開発されています。高品質でバランスの取れた栄養食で、犬の健康をサポートしてくれます。
ヒトワンのフレッシュフードは、新鮮な食材を使用し、鹿肉以外は人間が食べられる品質(ヒューマングレード)の食材を使用しています。保存料や着色料、添加物を使用せずに製造されているため、食材本来の味を楽しむことができます。また、原材料を全て開示しているため、アレルギーのある犬でも安心して使用できます。さらに、フードはキューブ型で提供され、愛犬にとって食べやすく、飼い主にとっては利便性のよい形状となっています。
店舗では、実際にフレッシュフードを作っている場面が見られるので、透明性の高さも特徴として挙げられます。
対象年齢 | 全年齢 |
主原料 | じゃが芋、にんじん、馬肉、グリンピース、トマト、チーズ、卵黄、パプリカ、ヒトワンサプリC |
フードタイプ | フレッシュフード |
100gあたりのカロリー | 87.6kcal |
金額(税込) | 2,200円(15g×24キューブ) |
参考:HITOWAN (ヒトワン)手作りドッグフード【獣医師監修】
ココグルメ
ココグルメは、犬用のフレッシュフードとして、特に品質と安全性に重点を置いています。人間が食べることができる品質の食材(ヒューマングレード)を使用しており、保存料や香料等などの不要な添加物は含まれていません。食材は新鮮な国産のものを使用し、低温で加熱して栄養を逃さないように調理された後、急速に冷凍され、そのまま飼い主に届けられます。
また、獣医師や栄養専門家によって監修されており、総合栄養食の基準を満たしているフードでもあります。製品の安全性と衛生管理も徹底されており、食品工場で厳しい基準のもと生産されています 。
さらに、「国産フレッシュペットフードの売り上げNo1」や「愛犬家が選ぶ与えたいフレッシュペットフードNo1」などの実績・評価得ているフレッシュペットフードです。
対象年齢 | 全年齢 |
主原料 | 国産鶏肉、国産さつまいも、国産かぼちゃ、国産にんじん、国産小松菜、ごま、殺菌乳酸菌、粉末昆布/ミネラル類、ビタミン類など |
フードタイプ | フレッシュフード |
100gあたりのカロリー | 116kcal |
金額(税込) | 4,640円(100g×8パック) |
参考:【獣医師監修】手づくりフレッシュドッグフード/ココグルメ【公式】
Buddy FOOD(バディフード )
Buddy FOOD(バディフード )は、犬用のフレッシュフードブランドとして、高品質な国産食材と栄養バランスにこだわった製品を提供しています。使用される食材は全て人間が食べられる品質(ヒューマングレード)で、新鮮な食材のみを使用しており、愛犬の栄養保持に必要なビタミンとミネラルを補うための国産のサプリメント以外の添加物は一切含まれていません。栄養学専門獣医師とAAFCO(米国飼料検査官協会)の最新版に基づき、犬の健康を考えて複数のレシピを考案しており、アレルギーに配慮した食材選びがされているため、食物アレルギーがある犬にも安心して与えることができます。
また、使用する全ての原料の産地・仕入れ先情報や製造工程について公開するなど、透明性が高いブランドです。他にも、多くの動物病院と提携し、おすすめされているフレッシュフードでもあります。
さらに、冷凍された状態で届けられるため、飼い主は常に新鮮な状態のフードを犬に提供することができます。定期購入オプションも用意されており、繰り返しの注文をすることなく定期的にフードを受け取ることが可能です。
対象年齢 | 全年齢 |
主原料 | さつまいも、鶏卵、牛肉(黒毛和牛100%)、にんじん、キャベツ、スナップエンドウ、デキストリン、食用サフラワー油、酵母、植物油脂 / 焼成Ca、未焼成Ca、塩化カリウム、L-メチオニン、酸化Mg、L-シスチン、リン酸Ca、ピロリン酸第二鉄、ナイアシン、パントテン酸Caなど |
フードタイプ | フレッシュフード |
100gあたりのカロリー | 202kcal |
金額(税込) | 7,920円(145g×12パック) |
WAN-DELI-TOKYO(ワンデリトウキョウ)
WAN-DELI-TOKYO(ワンデリトウキョウ)は、人間が食べることができる品質の食材(ヒューマングレード)のみを使用し、不要な化学的な添加物や保存料は一切加えられていない犬のフレッシュフードです。食材は、国内と海外産の物を使用していますが、第三者機関にて細菌検査を行い、より安心して食べられることを目指します。
また、獣医師監修のもと犬の体の構造や食性にあったフードを提供しています。
冷凍された状態で届けられるため、飼い主は常に新鮮な状態のフードを犬に提供することができます。
対象年齢 | 全年齢 |
主原料 | 鶏胸肉(皮ナシ)、サツマイモ、キャベツ、鶏レバー、オートミール、舞茸、パイナップル、フラクトオリゴ糖、鶏と舞茸の茹で汁、卵殻パウダー、乳酸菌など |
フードタイプ | フレッシュフード |
100gあたりのカロリー | 83.50kcal |
金額(税込) | 7,845円(120g×10パック) |
WAN-DELI-TOKYO – 自然と健康を詰め込んだわんちゃんのための手作りフード
犬におすすめのフレッシュフード5選の比較表
上記でご紹介したフレッシュフード5選に関する比較表を作成したので、検討際にはぜひ参考にしてみてください。
ブランド | 特徴 | 透明性 | 価格 | 保存 方法 |
FOODS | PETOKOTO ・世界に約90名しかいない米国獣医栄養学専門医が監修 ・人向けの食品と同等の衛生環境基準を満たした国内のキッチンで調理 | 高い | 3,000円(150g×4) | 冷凍 |
ヒトワン | ・毎日自社のキッチンで手作りしている ・使い勝手の良いキューブ型 | 高い | 4,640円(100g×8) | 冷凍 |
ココグルメ | ・国産フレッシュペットフードの売り上げNo1 ・愛犬家が選ぶ与えたいフレッシュペットフードNo1 | 高い | 2,200円(15g×24キューブ) | 冷凍 |
Buddy FOOD | ・栄養学に詳しい獣医師、鹿児島大学 共同獣医学部 教授が監修 ・全ての原料の仕入先と製造工程を情報公開 | 高い | 7,920円(145g×12) | 冷凍 |
-TOKYO | WAN-DELI・100%人用の食材を使用 ・第三者機関にて細菌検査を行っている | 高い | 7,845円(120g×10) | 冷凍 |
犬のフレッシュフードの選び方
実際に犬のフレッシュフードを購入したい場合は、どのように選ぶと良いのか解説します。
原材料の品質と透明性
フレッシュフードを選ぶ際には、使用されている原材料が「どこで」「どのように」育てられたかを理解することが重要です。多くのフレッシュフードメーカーでは生産地や生産者が開示されており、使用食材に関して安心感を持つことができます。また、その食材がどのような飼糧や肥料、薬剤を用いて育てられたかも公開されていることもあるため、そのような点も確認すると良いでしょう。
栄養バランス
犬の健康を維持するためにはバランスの取れた栄養が必要です。たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルが適切な比率で含まれているフードを選ぶことが大切です。特に成長期の犬や、特定の健康問題を持つ犬の場合は、その犬に合った栄養バランスを確認しましょう。
アレルギー対応
食物アレルギーを持つ犬の場合、特定の原材料を避ける必要があります。アレルギーを引き起こす可能性のある成分が含まれていないか、またはアレルギー対応のフレッシュフードを選ぶことが重要です。
不必要な添加物が含まれていないか
ドッグフードには人口的な添加物が含まれることもあります。そのため、人工的な保存料や、着色料、香料、酸化防止剤などの添加物は入っていないかどうか確認することが大切です。
特に以下の添加物が含まれていないものを選ぶようにしましょう。
- 合成保存料
- 着色料
- 香料
- 防腐剤
- BHA
- BHT
総合栄養食の基準を満たしているか
総合栄養食の基準を満たしているかどうかを確認することは非常に重要です。総合栄養食とは、そのフードだけで犬が必要とする全ての栄養を適切なバランスで摂取できることを意味しています。
フードが総合栄養食の基準を満たしているかどうかを確認する方法としては、以下の点に注意してください。
- AAFCOステートメントの確認
製品に「AAFCOによる総合栄養食としての栄養プロファイルを満たしています」との表記があるか確認してください。 - 成分リストのチェック
高品質のたんぱく質源(例:鶏肉、牛肉、魚など)がリストの最初に来ているかを確認します。また、必要な脂肪、ビタミン、ミネラルが含まれているかも重要です。 - 製品ラベルの詳細情報
栄養成分表示をチェックし、エネルギー量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン類、ミネラル類が犬の健康維持に必要な量であるか確認します。
獣医師や犬の栄養学に詳しい専門家がレシピを監修しているか
犬のフレッシュフードを選ぶ際に、獣医師や犬の栄養学に詳しい専門家がレシピを監修しているかどうかを確認することは非常に重要です。専門家が関与することで、科学的根拠に基づき、犬の生理的および栄養学的ニーズを満たすよう設計されていることが保証されます。
選ぶ際には、公式サイトなどで確認すると良いでしょう。
フレッシュフードへの切り替え方
犬のフレッシュフードへの切り替えは、徐々に行うことが重要です。急な食事の変更は、犬の消化に負担をかけることがあり、下痢や嘔吐などの消化不良を引き起こす可能性があります。
まず、現在のドッグフードに少量のフレッシュフードを混ぜることから始めます。最初の数日間は、新しいフードを全体の10%から20%程度にして、残りは従来のフードを与え続けます。この比率で犬が新しいフードを受け入れ、消化に問題がないことを確認してから、徐々にフレッシュフードの割合を増やしていきます。
通常、完全に新しいフードに切り替えるまでには7日から10日かかります。毎日または2日ごとに新しいフードの比率を少しずつ増やし、古いフードの比率を減らしていきます。例えば、次のステップでは新しいフードを30%に増やし、その後50%、70%と徐々に増やしていきます。 この過程で、愛犬の様子を注意深く観察することが重要です。特に便の状態や日常生活の様子、食欲に変化がないかをチェックし、何か異常が見られた場合は切り替えを遅らせたり、獣医師さんに相談したりするようにしましょう。
愛犬へのフレッシュフードの与え方
犬にフレッシュフードを与える際は、使用前に適切に解凍する必要があります。解凍は冷蔵庫内でゆっくりと行うのが理想的ですが、使用直前に流水やレンジで解凍する方法もあります。
フードを与える際は、犬のサイズや活動量、健康状態に合わせて適切な量を計ることが重要であり、栄養価の高いフレッシュフードは過剰に与えると肥満の原因になることもあります。フードのパッケージに記載されている犬の体重に応じた推奨量を参考にしましょう。
主食として与える場合
フレッシュフードを主食として与える場合は、その食事が犬にとって必要な栄養素を満たしている必要があります。これには、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどがバランス良く含まれていることが重要です。完全な主食としてフレッシュフードを選ぶ際には、製品が総合栄養食であることを確認し、適切な量を日々の食事として与えます。
トッピングとして与える場合
フレッシュフードをトッピングとして使用する場合、主にドライフードやウェットフードの上に少量追加して味や栄養価を高める目的で使われます。トッピングとして使う際には、全体の食事のカロリーが過剰にならないように量を調整することが大切です。また、トッピング用のフレッシュフードを選ぶ際にも、高品質で新鮮な材料を使用した製品を選ぶことが推奨されます。
犬のフレッシュフードについてよくある質問
- フレッシュフードはどのくらいの頻度で与えるべきですか?
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通常、フレッシュフードはその栄養価の高さから、日々の食事として適しています。ただし、犬のサイズ、年齢、活動量に応じて1日に必要な量が異なるため、これらの要素を考慮して1日の食事量を決定し、その量を1日に2回程度に分けて与えると良いでしょう。
- フレッシュフードへの切り替えで、何か注意すべき点はありますか?
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フレッシュフードに切り替える際は、急激な食事の変更を避け、数日から1週間かけて徐々に新しいフードに移行することが推奨されます。初めは新しいフードを従来のフードに少量混ぜ、段階的にその割合を増やしていきましょう。
- フレッシュフードの保存方法について教えてください。
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フレッシュフードは新鮮な材料を使用しているため、開封後は冷凍で保存します。多くの場合、製造者は未開封の状態でどれくらい保存可能か、また開封後はどれくらいの期間で使い切るべきかの指示をラベルに記載しています。これに従い、適切に管理することが大切です。
愛犬にフレッシュフードを与えた感想・体験談
Wanking Timeの編集者も愛犬のごはん探しのために、複数のフレッシュフードを実際に利用してきたので、その感想・体験談をお伝えします。
Wanking Time 編集:Mina
もともと食欲が旺盛でドライフードだけでも愛犬は喜んで食べていましたが、フレッシュフードをプラスしてからは、さらに食いつきが良くなりました。我が家では冷凍のフレッシュフードを使用していますが、レンジで解凍している時からよい香りがするのか、尻尾を振ってご飯が出てくるのを待っています。また、夏の時期には熱中症や脱水症状になることを予防するために水分をとってもらいたい時は、フレッシュフードをスープ状にして食べさせています。
そのおかげか便の量が増えてちょうどいい硬さ・色になりました。毛並みも良くなり、同じ犬種の飼い主さんから褒められることが増え、食べているごはんなどを聞かれることもありました。食は直接的に健康につながっているので、最愛の家族には身体に良いものを食べてこれからも健康でいて欲しいです。
Wanking Time 編集:momoka
食べムラがあり、他の子よりも痩せていたのでご飯をどうしたら食いつき良く食べてくれるか日々や悩んでいました。
試しにフレッシュフードを混ぜて食べさせたところ食いつきが良くなり、それ以降ご飯の時間には尻尾を振って楽しみに待っています。ヒューマングレードのフレッシュフードを使用しているので、安心して食べさせることができら温めるだけで簡単なので我が家では手放せません。
大切な家族なので、身体に良いものを食べてそれからも健康に元気よく過ごしてほしいです。
まとめ
フレッシュフードは、愛犬たちや飼い主のみなさんに、新しい選択肢を提供しています。
従来のドライフードやウェットフードにも、長期保存ができる、比較的安価に入手できる、購入経路が豊富といった、メリットがあります。
ただ、
- 栄養バランスが気になっている
- 食いつきが悪い
- 適切な水分を摂れるごはんを探している
- 透明性の高い食材と調理工程で作られたごはんを食べさせたい
という場合には、愛犬にフレッシュフードを食べさせてみてはいかがでしょうか?