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犬に豆腐を与えても大丈夫!与える効果・メリットや注意点、適量を解説

犬に豆腐を与えても大丈夫!与える効果・メリットや注意点、適量を解説
犬に豆腐を与えても大丈夫!与える効果・メリットや注意点、適量を解説

「犬に豆腐を与えても大丈夫か?」。このような疑問をもった方も多いのではないでしょうか?本記事では、犬が豆腐を食べても大丈夫か?豆腐が犬にもたらす栄養・効果・メリットや、与える際の注意点、適量について詳しく解説します。

目次

犬に豆腐を与えても大丈夫

結論、豆腐は犬に与えても大丈夫な食材です。豆腐は、製造過程で大豆の力を最大限に引き出し、たんぱく質やカルシウムなどの栄養素を豊富に含まれています。また、豆腐は低カロリーで低コレステロールな食材でも犬にとって健康に良い食材といえるでしょう。

ただし、大豆アレルギーを引き起こす可能性もあるため与える際には注意が必要です。

豆腐が犬にもたらす栄養素と効果

豆腐は、筋肉の動きをサポートするカルシウムや腸内環境を改善するオリゴ糖、骨粗鬆症を予防する大豆イソフラボンなどを含んでおり、愛犬の健康管理に大きな効果をもたらします。ここでは、豆腐の栄養素が愛犬にもたらしてくれる栄養・効果・メリットを解説します。

たんぱく質(高たんぱく低カロリー)

豆腐には植物性たんぱく質が豊富に含まれています。たんぱく質は、皮膚や筋肉を作り、エネルギー源になるため、犬にとって必要不可欠な栄養素といえます。植物性タンパク質は、動物性タンパク質と比べて低カロリーなため、肥満が懸念されたり、ダイエット中の愛犬にも与えやすい理由にもなるでしょう。

豆腐のタンパク質には血液中のコレステロールを減少させて、血圧上昇を防ぐ働きがあるともいわれています。

カルシウム

カルシウムは、筋肉の収縮や弛緩(筋肉をスムーズに動かす)や、骨・歯の構成要素として必要な栄養素です。また、神経細胞の興奮と伝達を調節して神経の正常機能維持する働きもあり、不足するとイライラしたり神経過敏になったりする可能性があります。

カルシウムは摂取後の吸収が難しい栄養ですが、豆腐の良質なタンパクによって吸収が促進される効果もあります。

カリウム

カリウムは、細胞内の浸透圧を調整し、水分排出を調整してくれる働きがあります。他にも心臓や神経、筋肉の動きにも関係しているといわれています。

ただし、腎臓や心臓に問題のある愛犬の場合、過剰なカリウム摂取は疾患の進行をより進めてしまう危険性もあるので、与える前に獣医さんに相談しましょう。

マグネシウム

豆腐は、マグネシウムが豊富な食材であり、体内のミネラルバランスを整え、血圧や体温維持にかかわっています。また、骨の成分としても重要であり、マグネシウムの半分以上が骨に貯蔵され、丈夫な骨や歯を作る上で欠かせない成分です。不足すると不整脈、血圧上昇、心疾患のリスク、精神の不安定につながる可能性があります。

マグネシウムは全ての細胞や骨に存在しており、300種もの酵素反応に関わっているといわれており、愛犬の健康をサポートしている要素の一つです。 ただし、愛犬の腎機能が低下している場合は、排泄能力が落ちて高マグネシウム血症になるおそれもあるため、与える際には注意しましょう。

オリゴ糖

オリゴ糖は、腸内を良い環境にするビフィズス菌の栄養源となるものです。ビフィズス菌は腸内にいる悪玉菌の増殖を抑えたり、腸の運動を活発にしたり、免疫力を向上させたり、発がん物質を分解する働きがあるとされています。

豆腐を食ベることによって、オリゴ糖を摂取でき、腸内のビフィズス菌を増やし、愛犬の健康へ寄与することができます。

大豆イソフラボン

イソフラボンは、マメ科の植物に含まれているポリフェノールの一種で、大豆に含まれるポリフェノールは「大豆イソフラボン」と言われています。

大豆イソフラボンは、骨粗鬆症や循環器系の疾患を予防する働きがあると考えられています。細胞にダメージを与える活性酸素を除去する抗酸化作用や、末梢の血管を拡張させ、臓器に血流を促進する作用もあると考えられています。

リノール酸

リノール酸は、血管に付くコレステロールを除去する作用を有する善玉コレステロールを増やす働きがあると考えられています。動脈硬化を防ぎ、脳出血や心筋梗塞などの予防に効果的な要素だと期待されています。

サポニン

サポニンは配糖体の一種で、糖と糖以外の有機化合物が結合した状態のことを指します。大豆サポニンは、活性酸素が増えすぎるのを抑えてくれ、老化の防止に効果的な栄養素だと考えられています。また、抗酸化作用の他に、脂肪の蓄積を抑えたり、血管に付いた脂肪の吸収を抑えたりする効果があるといわれています。

脂肪

豆腐には脂肪成分も含まれていますが、体に良い不飽和脂肪酸も多く含まれています。不飽和脂肪酸は植物油や魚油に多く含まれ、血中のコレステロールや中性脂肪を低下させる効果があります。

豆腐を犬に与えるメリット

上述の通り、豆腐には犬の体に役立つさまざまな栄養素が含まれています。 では、上記栄養素がどんなメリットをもたらすか見ていきましょう。

豆腐に含まれるカルシウムと食物繊維の効果

豆腐には、骨の健康を維持するために不可欠なカルシウムが豊富に含まれています。カルシウムは、犬の骨格の形成や歯の健康においても大切な役割を果たします。また、犬の成長期にはカルシウムの必要量が増加するため、豆腐のようなカルシウムを豊富に含む食材を与えるのもよいでしょう。また、豆腐には食物繊維も含まれており、便通の改善や消化器系の健康維持に有用でしょう。

イソフラボンとその健康効果について

豆腐に含まれているイソフラボンは、抗酸化作用を持つ成分であり、老化防止や生活習慣病予防に役立つでしょう。

犬に豆腐を与える際の適量

犬に豆腐を与える場合は、体重に合わせて以下の量を参考にしてください。あくまでもカロリー上の算出値であるため、主食を阻害しない量にしましょう。

    犬の体重目安1日あたりの摂取可能目安
小型(2~5kg)26g~51g
中型(6~15kg)59g~117g
大型(20~50kg)145g~288g
※数値は、避妊・去勢済みの犬で体重相応のおやつ(1日の総摂取カロリー目安の1割)として算出

犬に豆腐を与える際の注意点

豆腐は、犬にも人間にも健康的な食品で、非常に多くの栄養素を含んでいます。しかし、豆腐を与える際にはいくつかの注意点があるため、ご紹介します。

与えてよい豆腐の種類

健康な犬に与えてよい豆腐の種類は、木綿豆腐か絹ごし豆腐です。木綿豆腐と絹ごし豆腐で、含まれる栄養素に違いはありません。ただ、含まれる栄養は木綿豆腐の方が豊富です。

しかし、卵豆腐や胡麻豆腐、ピーナッツ豆腐は、上記豆腐とは原料が異なります。必ず原材料を確認してから与えるようにしましょう。

加熱してから与える

犬に豆腐を与えるときは、加熱してから与えた方が好ましいでしょう。豆腐の原料である大豆には、膵臓のタンパク質分解酵素を阻止する「トリプトシンインヒビター」という物質が含まれています。この物質は、加熱することによって働かなくなりますが、加熱しないと犬にとって消化不良や下痢の原因になりえます。 愛犬の健康を守るために、豆腐を与えるときは茹でたりして加熱してから与えましょう。

加工食品は与えない

人間用に味付けがなされた豆腐の加工製品は与えないようにしましょう。塩分などの過剰摂取になる可能性があります。

大豆アレルギー

犬の食物アレルギーは、動物性タンパク質に対して生じることが多いものの、植物性の大豆がアレルギー源になることもあります。大豆アレルギーがあるかわからない場合は、まず少し与えてみて、下痢や嘔吐、皮膚を痒がる、元気がなくなるなどのアレルギー症状が出ないかどうか確認してください。症状が現れた際には、速やかにかかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。

尿路結石やその疑いのある愛犬に与える際には獣医さんに相談

豆腐にはマグネシウムが含まれており、膀胱や尿道内での結石につながる可能性があります。そのため、尿路結石やその疑いのある愛犬には与える際には獣医さんに相談しましょう。

心臓や腎臓に疾患のある愛犬に与える際には獣医さんに相談

豆腐にはカリウムが含まれており、心臓、腎臓に疾患のある犬には制限が必要な成分です。腎臓の機能が低下していると、カリウムの排泄が減少し、高カリウム血症を発生する可能性があり、筋力低下、不整脈、消化器症状など発症するおそれがあります。

肥満の懸念がある・ダイエット中の愛犬に与える際には与える量に注意

豆腐は、植物性高たんぱく質低カロリーなため、肥満気味の愛犬の食事に混ぜてあげるとダイエット効果が期待できます。しかし、意外と脂質も含まれているので、与えすぎには注意が必要です。

豆腐を使った愛犬用レシピ

豆腐を使った犬用(5kgを想定)のレシピ(豆腐と鶏肉のごはん)を一つご紹介します。

材料

  • 豆腐:50g
  • 野菜(例: キャベツ、にんじん、ほうれん草など):1/4カップ(調理後に細かく刻む)
  • オリーブオイル:小さじ1/2
  • 鶏のブイヨン:約1大さじ

手順

  • 豆腐を細かく切り、野菜も細かく刻みます。
  • フライパンにオリーブオイルを加え、中火で温めます。豆腐をフライパンに加え、軽く炒めます。
  • 刻んだ野菜をフライパンに加え、よく混ぜます。
  • 鶏のブイヨンをフライパンに注ぎ、中火にし、全体がよく混ざるまで煮ます。
  • 食事を冷ましてから、適切な一食分のサイズで犬に提供してください。

まとめ

豆腐は、犬に与えても問題ありません。豆腐は、高たんぱく低カロリーでミネラルを豊富に含んでいます。

ただし、愛犬の体調や体重に合った量を与え、与えすぎには注意してください。また、大豆アレルギーの愛犬や腎臓機能が低下している愛犬に与えるのは控えましょう。

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