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セミモイストフードとは?特徴や犬にとってのメリット、ウェットフードとの違い、選び方、与え方などを解説!

セミモイストフードとは?特徴や犬にとってのメリット、ウェットフードとの違い、選び方、与え方などを解説!
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セミモイストフードは、水分含有量が多く、柔らかい質感と豊かな味わいが多くの犬に好まれます。しかし、添加物などが含まれている可能性もあり、全ての犬適しているわけではありません。

本記事では、セミモイストフードの特徴や犬にとってのメリット、ウェットフードとの違い、選び方などについて解説します。

目次

犬のセミモイストフードとは?

ここでは、犬のセミモイストフードの概要や特徴などについて、説明していきます。

そもそも犬のセミモイストフードとは?

セミモイストフードは、通常のドライフードに比べて水分含有量が高く、25%~35%の水分を含んでいます。食感は柔らかく、より食べやすい質感になります。また、セミモイストフードはドライフードに比べて香りが立っている傾向にあり、食欲が落ちている犬や好き嫌いの多い犬にも適しています。

セミモイストフードの製造過程では、肉や肉副産物、穀物、野菜などの原材料を使い、これらを調理してから水分を一定量保持できるように加工されます。また、保存がしやすく、取り扱いやすいというメリットがあります。

しかし、一部のセミモイストフードは化学的に合成された添加物などが含まれていることもあり、アレルギーや特定の健康状態(肥満や糖尿病など)の愛犬に与える際には、成分表をよく確認することが大切です。

犬のセミモイストフードの主な材料

犬のセミモイストフードには、多様な材料が使用されており、主に肉や肉副産物、穀物、野菜が含まれています。肉としては、鶏肉や鶏肉などの高たんぱくな食材が用いられます。また、穀物には、米やトウモロコシ、小麦などが使用され、エネルギー源としての役割を果たします。ただ、グレイン(穀物)フリーのセミモイストフードも増えており、その場合は代替食材としてさつまいもやじゃがいもが使用されていることもあります。

最後に、野菜に関してはにんじんやかぼちゃ、ブロッコリーなどが用いられ、ビタミンやミネラル、食物繊維の供給源となります。

犬のセミモイストフードの特徴

犬のセミモイストフードの最大の特徴は、ドライフードとウェットフードの中間に位置する水分含有量です。25%~35%の水分を含むため、ドライフードよりも柔らかく、ウェットフードよりも保存期間が長く、保存に手間がかかりにくいです。この水分量により、食欲の落ちている犬やシニア犬、口腔内も健康問題を抱えた犬でも無理なく食べられます。

また、セミモイストフードのもう一つの特徴は香りと風味の良さです。肉類や肉副産物、穀物、野菜などを主材料として、保存料や調味料などの添加物で風味が整えられています。その結果、多くの犬が進んで食べたくなるようなドッグフードになっています。

さらに、セミモイストフードは栄養バランスも優れています。肉や肉副産物、穀物、野菜などをバランスよく含んでいるため、犬に必要なたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルがバランスよく配合されています。ただし、メーカーによっては糖質などが多く含まれる場合もあるため、糖尿病などの持病を持つ犬には注意が必要です。

ドッグフードの種類とセミモイストフードの立ち位置

そもそもドッグフードにはどのような種類があるのか、またフレッシュフーセミモイストフードは他のドッグフードと何が違うのか解説します。

犬のドライフードとセミモイストフードの違い

犬のドライフードは、水分が10%以下の加熱発泡処理された固形状のフードで、一般的によく与えられているドッグフードです。「カリカリ」と呼ばれることもあり、保存性と購入金額が安価である点にメリットがあります。

水分をほぼ除去した加工食品であり、その保存性と価格は他のドッグフードと比べて優れています。水分が少ないため細菌やカビが繁殖しにくく常温保存が可能です。また、その保存性の高さから、大量生産に適しており、価格も抑えることができます。さらに、ドライフードは歯垢の蓄積を防ぐのに役立つとも言われており、犬の歯の健康を維持する助けになります。

ドライフードとセミモイストフードの比較すると、ドライフードは水分含有量が低く、硬い食感と高い保存性が特徴です。一方、セミモイストフードは柔らかい食感と豊かな香りと味わいを有しています。ただし、保存性はドライフードほど高くありません。また、セミモイストフードは生産にかかる費用がより高いため、一般的にドライフードよりも高額になりがちです。

犬のウェットフードとセミモイストフードの違い

犬のウェットフードは、水分含有量がフード全体の75%前後で、殺菌工程を経て缶詰、アルミトレー、レトルトパウチなどにパッケージングされたフードです。一般的にドライフードよりも風味が豊かで多くの犬が好み、食欲を刺激する効果があります。

また、ウェットフードは柔らかいため、高齢犬や咀嚼能力が低下している犬にとってより良い選択肢となり得ます。しかし、ウェットフードには保存性が低いというデメリットがあり、開封後は冷蔵保存が必要で、通常は数日以内に食べ切る必要があります。

ウェットフードとセミモイストフードの比較すると、ウェットフードは水分含有量が70%から85%と高く、そのための柔らかい食感と豊かな香りと味わいが特徴です。食欲が落ちた犬や子犬に適しています。高い水分含有量により、水分補給に役立つものの、開封後は長期保存が難しく冷蔵保存が必要で、早めに使い切る必要があります。一方で、セミモイストフードは水分含有量が25%~35%とウェットフードに比べて低く、ウェットフードほど柔らかくはないものの、ドライフードよりは柔らかい食感を持っています。保存性はウェットフードよりも高く、ドライフードのように計量して与えやすい点も利点です。しかし、糖分が多く含まれている場合があり、糖尿病や腎臓病の犬には注意が必要です。

犬のフレッシュフードとセミモイストフードの違い

犬のフレッシュフードは、主に未加工の新鮮なお肉や魚、野菜、果物、全粒穀物などからつくられ、不必要な保存料や人口添加物、酸化防止剤などが使われていないドッグフードです。AAFCO(米国飼料検査官協会)の基準を満たしている総合栄養食やメインドッグフードへのトッピング食として存在しており、犬に必要な栄養素がバランスよく配合されています。

また、上記のような特徴から、犬の元々の食性に近い食事ができるので、犬にとっては消化しやすく栄養価も高い食事であり、、免疫力向上および健康改善につながりやすいと考えられています。

フレッシュフードとセミモイストフードの比較すると、フレッシュフードは水分含有量が70%前後と非常に高く、新鮮な原材料を使うため高い栄養価を持ちます。また、保存料や添加物がほとんど含まれていないため、アレルギーや添加物を避ける必要がある犬にも適しています。しかし、冷凍保存が必要で、価格も高めです。

一方で、セミモイストフードは水分含有量が25%から35%程度で、柔らかい食感と豊かな香りや味わいが特徴で、保存も常温で可能です。しかし、糖分が多く含まれる場合もあり、特定の健康状態の犬には注意が必要です。

犬にセミモイストフードを与えるメリット

セミモイストフードは、犬にとってどんなメリットや影響があるのでしょうか。複数の視点から見ていきましょう。

食いつきと食べやすさの向上

まず、犬のセミモイストフードのメリットとして「食いつきと食べやすさの向上」が挙げられます。

セミモイストフードの水分含有量は通常25%~35%となっており、乾燥しすぎず、しっとりとした柔らかい食感があります。ドライフードのような硬さがないため、シニア犬や子犬でも無理なく噛み砕くことができます。また、食欲が落ちている犬や歯が抜けている犬でも、柔らかいため口に入れてから簡単に飲み込むことができます。

また、セミモイストフードは肉や肉副産物、穀物、野菜などをベースに作られ、風味豊かなフードです。そのため、犬にとっては食欲が刺激され、食いつきが良くなる傾向にあります。

水分摂取

セミモイストフードは、一般的に用いられることが多いドライフードに比べて水分含有量が高い点もメリットです。水分は犬の体にとって欠かせない要素であり、体温調節、消化吸収、循環器系の機能、老廃物の排出など、あらゆる代謝活動に必要です。特に、活発な犬やシニア犬、病気から回復中の犬にとって、水分摂取はか欠かせず、水分が不足すると脱水症状や腎臓病、尿路結石などのリスクが高まります。

セミモイストフードの水分含有量は25%~35%程度であることから、ドライフードを食べる犬よりも自然に多くの水分を摂取できます。特に普段から水を飲む量が少ない犬や脱水症状を起こしやすい犬には大きなメリットとなります。

消化のしやすさ

セミモイストフードの柔らかい食感は、食物が胃や腸で分解されやすく、消化器系に負担をかけにくいというメリットがあります。特に、高齢犬や消化機能が低下している犬、歯や顎の問題を抱える犬にとって、柔らかくて消化しやすいフードは魅力的な選択肢です。

また、セミモイストフードには食物繊維も含まれており、腸内の健康をサポートしてくれます。穀物や野菜に含まれる食物繊維は、消化管の動きを促進し、スムーズな排便を助けてくれます。これにより、便秘や下痢といった消化器系のトラブルを軽減し、犬の腸内環境を整える効果が期待されます。

犬にセミモイストフードを与えるデメリット

ここではセミモイストフードを利用する際のデメリットをご紹介していきます。

価格が高くなりがち

セミモイストフードの価格は、ドライフードに比べて高い場合が多いです。これは、製造方法と主材料が起因しています。適度な水分を保持し、しっとりとした柔らかい食感を持たせるために保湿成分を加える特殊な工程が必要なのです。また、質の高い食材を使っている場合も多く、これらの原材料費を引き上げ、購入価格を上げる要因となっています。

さらに、セミモイストフードはドライフードに比べて保存期間が短く、開封後は湿気などの影響を受けやすいというデメリットがあります。そこで、品質保持のために酸素を遮断する特殊な包装技術や防腐剤が必要となり、これらのパッケージコストがフードの価格に転嫁されていることもあります。

添加物が入っている場合がある

セミモイストフードには、しっとりとした食感を保つために保湿剤が使われている場合があります。一般的にはグリセリンやプロピレングリコールが使われますが、グリセリンは安全な成分として知られている一方、プロピレングリコールは過剰摂取した場合に下痢や嘔吐、肝臓への負担が懸念されます。以前は猫用フードにもプロピレングリコールが使用されていましたが、その後の研究で安全性が問題視され、現在では使用が禁止されています。

また、保存料も添加されている場合があります。これは水分含有量が25%~35%と高いため、品質劣化を防ぐ必要があるためです。一般的にはソルビン酸カリウムやBHA(ブチルヒドロキシアニソール)、BHT(ブチルヒドロキシトルエン)が使われます。BHAやBHTは発がん性の可能性が指摘されているため、長期的に摂取し続けることは避けるべきだとされています。

また、人工着色料や香料、糖分、塩分なども添加されていることがあるため、購入時には成分表を確認することが重要です。

犬のセミモイストフードのおすすめ!

ここでは、犬のセミモイストフードの人気ブランドをいくつかご紹介します。

EZO(えーぞー)一般食・総合栄養食

「EZO(エーゾー)」の最大の特徴は、使用されている原材料の品質の高さです。主な原材料は、北海道産の鹿肉や馬肉などの高たんぱな質食材です。これらの肉類はアレルゲンになりにくく、食物アレルギーを持つ犬にも適しています。鹿肉や馬肉は高たんぱくかつ低脂肪で、必須アミノ酸やミネラルを豊富に含むため、健康的な筋肉の維持や免疫機能の強化に役立ちます。さらに、原材料には新鮮な野菜も使用されており、ビタミンやミネラル、食物繊維がバランスよく含まれています。

また、低温でじっくり調理されるため、素材の風味と栄養素を最大限に引き出すことができる点も魅力でしょう。さらに、保存料や合成着色料、香料などの不必要な添加物を使用していため、アレルギー反応が発症するリスクを低減してくれます。

スクロールできます
対象年齢生後6カ月以降
主原料エゾシカ肉、大麦、玄米、米ぬか、ビール酵母、卵黄粉末、鰹節、さつまいも、昆布、大根葉、ごぼう、人参、セレン酵母、キャベツ、白菜、高菜、パセリ、青じそなど
フードタイプセミモイストフード
100gあたりのカロリー276kcal
金額(税込)
5,390円(1kg×1)

参考:EZO(えーぞー)一般食・総合栄養食 | 公式shop【北の極】北海道産・無添加・愛犬のごはん

やわか

「やわか」の最大の特徴は、ヒューマングレードで不要な添加物を使用しておらず、グルテンフリーである点です。原材料には、品質の高いたんぱく質源として鶏肉(九州産)、牛肉、豚肉などの肉類が使用されており、これらは必須アミノ酸が豊富で、筋肉の維持や免疫力の強化に役立ちます。また、食材として玄米や野菜、果物も使用されており、ビタミンやミネラル、食物繊維もバランスよく含まれています。

スクロールできます
対象年齢全年齢
主原料鶏肉、大麦、玄米、かつお節、大豆、ビール酵母、チキンエキス、米油、卵黄粉末、発酵調味液、フラクトオリゴ糖、りんご、にんじん、かぼちゃ、昆布、しいたけ、コンドロイチン、セレン酵母、しょうがなど
フードタイプセミモイストフード
100gあたりのカロリー287kcal
金額(税込)
6,578円(1.2㎏)

ドッグフード やわか|華ちゃん犬猫すこやか本舗

犬のセミモイストフードの選び方

実際に犬のセミモイストフードを購入したい場合は、どのように選ぶと良いのか解説します。

栄養バランス

犬の健康を維持するためにはバランスの取れた栄養が必要です。たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルが適切な比率で含まれているフードを選ぶことが大切です。特に成長期の犬や、特定の健康問題を持つ犬の場合は、その犬に合った栄養バランスを確認しましょう。

アレルギー対応

食物アレルギーを持つ犬の場合、特定の原材料を避ける必要があります。アレルギーを引き起こす可能性のある成分が含まれていないか、またはアレルギー対応のセミモイストフードを選ぶことが重要です。

不必要な添加物が含まれていないか

ドッグフードには人口的な添加物が含まれることもあります。そのため、人工的な保存料や、着色料、香料、酸化防止剤などの添加物は入っていないかどうか確認することが大切です。

特に以下の添加物が含まれていないものを選ぶようにしましょう。

  • 合成保存料
  • 着色料
  • 香料
  • 防腐剤
  • BHA
  • BHT

総合栄養食の基準を満たしているか

総合栄養食の基準を満たしているかどうかを確認することは非常に重要です。総合栄養食とは、そのフードだけで犬が必要とする全ての栄養を適切なバランスで摂取できることを意味しています。

フードが総合栄養食の基準を満たしているかどうかを確認する方法としては、以下の点に注意してください。

  • AAFCOステートメントの確認
    製品に「AAFCOによる総合栄養食としての栄養プロファイルを満たしています」との表記があるか確認してください。
  • 製品ラベルの詳細情報
    栄養成分表示をチェックし、エネルギー量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン類、ミネラル類が犬の健康維持に必要な量であるか確認します。

獣医師や犬の栄養学に詳しい専門家がレシピを監修しているか

犬のセミモイストフードを選ぶ際に、獣医師や犬の栄養学に詳しい専門家がレシピを監修しているかどうかを確認することは非常に重要です。専門家が関与することで、科学的根拠に基づき、犬の生理的および栄養学的ニーズを満たすよう設計されていることが保証されます。

選ぶ際には、公式サイトなどで確認すると良いでしょう。

セミモイストフードへの切り替え方

犬のセミモイストフードへの切り替えは、徐々に行うことが重要です。急な食事の変更は、犬の消化に負担をかけることがあり、下痢や嘔吐などの消化不良を引き起こす可能性があります。

まず、現在のドッグフードに少量のセミモイストフードを混ぜることから始めます。最初の数日間は、新しいフードを全体の10%から20%程度にして、残りは従来のフードを与え続けます。この比率で犬が新しいフードを受け入れ、消化に問題がないことを確認してから、徐々にセミモイストフードの割合を増やしていきます。

通常、完全に新しいフードに切り替えるまでには7日から10日かかります。毎日または2日ごとに新しいフードの比率を少しずつ増やし、古いフードの比率を減らしていきます。例えば、次のステップでは新しいフードを30%に増やし、その後50%、70%と徐々に増やしていきます。 この過程で、愛犬の様子を注意深く観察することが重要です。特に便の状態や日常生活の様子、食欲に変化がないかをチェックし、何か異常が見られた場合は切り替えを遅らせたり、獣医師さんに相談したりするようにしましょう。

愛犬へのセミモイストフードの与え方

フードを与える際は、犬のサイズや活動量、健康状態に合わせて適切な量を計ることが重要であり、セミモイストフードは過剰に与えると肥満の原因になることもあります。フードのパッケージに記載されている犬の体重に応じた推奨量を参考にしましょう。

主食として与える場合

セミモイストフードを主食として与える場合は、その食事が犬にとって必要な栄養素を満たしている必要があります。これには、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどがバランス良く含まれていることが重要です。完全な主食としてセミモイストフードを選ぶ際には、製品が総合栄養食であることを確認し、適切な量を日々の食事として与えます。

トッピングとして与える場合

セミモイストフードをトッピングとして使用する場合、主にドライフードの上に少量追加して味や栄養価を高める目的で使われます。トッピングとして使う際には、全体の食事のカロリーが過剰にならないように量を調整することが大切です。

犬のセミモイストフードについてよくある質問

セミモイストフードは犬にとって安全ですか?

セミモイストフードは犬にとって一般的に安全です。ただし、商品によっては保存料や保湿剤などの添加物が含まれている場合があります。これらは、犬によってはアレルギー反応や健康への影響を引き起こす可能性があるため、原材料リストをよく確認し、愛犬に合ったフードを選ぶことが大切です。

セミモイストフードはどのような犬に適していますか?

セミモイストフードは、その柔らかい食感から、特にシニア犬や歯・顎に問題を抱える犬、子犬でまだ歯が生え揃っていない場合におすすめです。

まとめ

犬のセミモイストフードは、柔らかさと豊かな香りや味わいから、多くの犬に愛されるドッグフードです。本コラムでは、セミモイストフードの概要や特徴、犬にとってのメリットとデメリット、ドライフードやウェットフードとの違いなど、複数の視点で解説しました。

愛犬にセミモイストフード与える際には参考にしてみてください。

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