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犬にもやしを与えても大丈夫!与える効果・メリットや注意点、適量を解説

犬にもやしを与えても大丈夫!与える効果・メリットや注意点、適量を解説
犬にもやしを与えても大丈夫!与える効果・メリットや注意点、適量を解説

結論、もやしは犬にとって有毒な成分を含んでおらず、与えても大丈夫な野菜です。水分が豊富に含まれており、他にもビタミンやミネラル、食物繊維などが含まれているため、愛犬の健康維持に役立ちます。

しかし、与える際の注意点などもあります。本記事では、もやしが犬にもたらす栄養素やその効果、メリット、与える際の注意点などについて解説します。

目次

犬にもやしを与えても大丈夫

冒頭にも記載しましたが、もやしは有毒な成分が含まれていないので、犬に与えても大丈夫な野菜です。もやしには、ビタミン(ビタミンBやビタミンC)やミネラル(カリウム、カルシウム、リン)、食物繊維が含まれています。

ただし、与えすぎは、食物繊維の摂りすぎなど不調につながる可能性があるので、後述する適量を守りましょう。

犬に与えてよいもやしの部分は?

もやしには、実やひげ根といった部位があります。これらについて与えてもよいか、避けた方がよいか解説をします。

もやしの実

もやしの実の部分は、犬に与えても大丈夫な部位です。ただし、犬は野菜の消化を得意としておらず、生のもやしは消化しづらいため、蒸したり茹でたりするなど加熱調理をしたのち、食べやすいサイズにカットして与えることをおすすめします。

もやしのひげ根

もやしのひげ根も、毒性はなく与えても問題のない部位です。むしろ食物繊維が豊富に含まれています。ただし、繊維質が喉などに引っかかるおそれがあるので、切り取ってから与えた方がよいでしょう。

もやしが犬にもたらす栄養素と効果

ビタミンB9(葉酸)

葉酸は、ビタミンB群の一つで、DNAの合成に関わる栄養素です。細胞の生産や再生を支援する役割を果たします。そのため、お腹に赤ちゃんのいる母犬や、成長期の犬に必要な栄養素であると考えられています。

ビタミンC

ビタミンCに、病気や老化の原因となる活性酸素を取り除く強力な抗酸化作用があります。そのため、体を健康に保つために必要な要素といわれることもあり、 免疫力を維持し、病気の予防などにもつながります。

また、解毒やホルモン代謝を担う酵素のサポートや、コラーゲン合成への関与、鉄分の吸収促進など、愛犬に役立つ役割を果たしてくれます。


犬は、体内でビタミンCを合成することができるため、犬にビタミンC摂取は不要といわれることもありますが、昨今の研究結果から犬もビタミンC欠乏症があることが発見されました。これらを考えると、食べ物やサプリメントからビタミンCを補給するのもよいかもしれません。

カリウム

カリウムは、細胞内の浸透圧を調整し、水分排出を調整してくれる働きがあります。他にも心臓や神経、筋肉の動きにも関係しているといわれています。

ただし、腎臓や心臓に問題のある愛犬の場合、過剰なカリウム摂取は疾患の進行をより進めてしまう危険性もあるので、与える前に獣医さんに相談しましょう。

カルシウム

カルシウムは、筋肉の収縮や弛緩(筋肉をスムーズに動かす)や、骨・歯の構成要素として必要な栄養素です。また、神経細胞の興奮と伝達を調節して神経の正常機能維持する働きもあり、不足するとイライラしたり神経過敏につながる可能性があります。卵の黄身と殻に、カルシウムが多く含まれています。

リン

リンはカルシウムとともに、骨と歯の形成に重要な役割を果たします。成長期の犬にとっては特に必要です。また、神経や筋肉を正常に保つ効果も期待できます。

食物繊維

もやしには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類の食物繊維が含まれています。水溶性食物繊維は、食後の血糖値の上昇を緩やかにする働きやコレステロールを排出する働きがあります。不溶性食物繊維は、便のカサを増して腸壁を刺激し、スムーズな排便を促します。

特に、不溶性食物繊維を多く含んでいるため、便秘気味の愛犬に効果的ですが、与えすぎると、便が大きくなり過ぎ、便が出にくくなる可能性もあるので注意が必要です。

アスパラギン酸

アミノ酸の一種であるアスパラギン酸は、エネルギー生成をサポートし、乳酸の分解を促すため、疲労回復が期待されています。

水分

もやしには水が豊富に含まれています。水分は生命維持に欠かせない成分で、普段あまり水を飲まない傾向の愛犬の水分補給として役立ちます。一方で、与えすぎると下痢などを引き起こす可能性もあります。

犬にもやしを与える際の適量

犬にもやしを与える場合は、体重に合わせて以下の量を参考にしてください。あくまでもカロリー上の算出値であるため、主食を阻害しない量にしましょう。

    犬の体重目安1日あたりの摂取可能目安
小型(2~5kg)125g~249g
中型(6~15kg)286g~569g
大型(20~50kg)706g~1404g
※数値は、避妊・去勢済みの犬で体重相応のおやつ(1日の総摂取カロリー目安の1割)として算出

犬にもやしを与える際の注意点

もやしを犬に与える際の注意点について詳しく説明します。

心臓や腎臓に疾患のある愛犬に与える際には獣医さんに相談

もやしにはカリウムが含まれており、心臓、腎臓に疾患のある犬には制限が必要な成分です。腎臓の機能が低下していると、カリウムの排泄が減少し、高カリウム血症を発生する可能性があり、筋力低下、不整脈、消化器症状など発症するおそれがあります。

もやしの調理方法(加熱がおすすめ)

もやしは、有毒な成分が含まれていないため、生で与えても問題ありません。ただし、犬は野菜の消化に優れているわけではないので、茹でたり蒸したりするなど加熱調理をしてから与えましょう。一方で、加熱しすぎると栄養素が壊れてしまったり流れてしまったりするので、短い時間で十分でしょう。また、喉に詰まらせないよう細かくカットしてから与えることをおすすめします。

大豆アレルギー

もやしは、大豆が発芽した状態のものなので、たんぱく質が含まれており、食物アレルギーを引き起こす可能性があります。最初は少量から与え、皮膚の痒みや湿疹、下痢、嘔吐、元気がなくなるなどが起こらないことを確認しましょう。問題なければ、その後も与えて問題ありませんが、異常が見られた際には、速やかにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。

新鮮なもやしを与えよう

もやしは、傷みやすく日持ちしない食材です。傷んだもやしを犬に与えてしまうと、犬の健康を害する可能性もあります。与える際には、購入した日中に新鮮なもやしを与えましょう。購入した次の日のもやしを与える場合は、変色していないか、嫌な香りがしないか、ぬめりがないかなど確認しましょう。

もやしの加工食品は与えない

人が食べる加工食品(もやしのナムルなど)は、犬にとって過剰な塩分が添加されていることが多いので、与えないようにしましょう。これらを与えると胃腸炎や、カロリーの過剰摂取につながります。

まとめ

もやしには、ビタミン類やミネラル、食物繊維が豊富に含まれているため、犬の健康維持に役立ちます。

ただし、本記事でご紹介したように、もやしを犬に与える量やその方法は正しいものを守りましょう。

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