結論、アボカドは犬に与えてはいけない食材です。ペルシンという犬にとって有害な成分が含まれています。また、高脂質・高カロリーなので、愛犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。本記事では、与えてはいけない理由や食べてしまったとき・舐めてしまったときの対処法を解説します。
犬にアボカドは与えてはいけない!
アボカドには、犬にとって有毒なペルシンという成分が含まれており、中毒を引き起こします。症状としては、下痢や嘔吐などが代表的で、犬がアボカドを摂取してから1~3日の間に消化器や呼吸器への症状が現れるとされています。
また、アボカドの種は大きく、丸のみする癖のある犬が摂取した場合、胃が詰まったり、消化器系を傷つけたりするおそれがあります。
これらのことを踏まえると、愛犬にアボカドを与えるのは避けるべきでしょう。
犬にアボカドは与えてはいけない理由とは
愛犬にアボカドを食べさせてはいけない理由について、解説します。
ペルシン
アボカドの葉や実、皮、種には、ペルシンと呼ばれる成分が含まれています。人間にとっては無害ですが、犬にとっては有害な成分で、摂取すると下痢や嘔吐などの消化器系の症状が現れます。
アボカドアレルギー
アボカドには、少量ですがタンパク質が含まれており、食物アレルギーを引き起こす可能性があります。アレルギー症状としては、皮膚の痒みや湿疹、下痢、嘔吐、元気がなくなるなど代表的なものです。
高脂質・高カロリー
アボカドは、高脂肪・高カロリーな食材です。100gあたり17.5gの脂質を含み、100gあたり178kcalもあります。高脂肪、高カロリーな食材は、胃腸の調子を崩したり、膵炎になったりすることもあるので、避けた方がよいでしょう。
種の誤飲
アボカドには、大きく固い種があり、犬が丸呑みすると、食道や胃に詰まらせたり、消化器系を傷つけたりする可能性があります。また、腸まで到達してしまうと、腸閉塞になるおそれもあります。
犬がアボカドを摂取してしまった場合の症状とは
アボカドを愛犬が食べた時に起こる症状をご紹介します。愛犬がアボカドを食べて以下の症状が見られた際には、かかりつけの獣医さんに相談しましょう。
下痢・嘔吐
下痢・嘔吐は、犬がアボカドを摂取してしまった場合に多く見られる症状で、主な原因はペルシンといわれる犬にとって有毒な成分であるケースが多いです。
このような症状が現れた際には、速やかにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。
胃腸炎・急性膵炎
アボカドに含まれている脂肪分によって腸内環境が乱れてしまい、食欲がなくなる場合があります。このような症状は、胃腸炎や急性膵炎になっている可能性があります。
アボカドアレルギー
アボカドは、食物アレルギーを引き起こす可能性があり、皮膚の痒みや湿疹、下痢、嘔吐、元気がなくなるなどの症状が現れます。
窒息・呼吸困難・呼吸が荒い
アボカドの種が食道などに詰まってしまうと、呼吸困難や窒息になってしまうので、少しでも異変を感じたら、速やかにかかりつけの獣医さんに相談しましょう。
犬がアボカドを摂取してしまった場合の対処法とは
愛犬がアボカドを摂取してしまった場合は、無理に吐かせたりしようとせず、なるべく早く動物病院に行き、獣医さんに適切な対処をしてもらいましょう。
舐めたり、極めて少量食べてしまったりした場合は、普段と変わりのない様子であれば、急いで病院に行く必要はありませんが、体調に変化がないか注視する必要はあります。もし、愛犬に何かしらの症状が出た場合は、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
犬がアボカドを誤って食べてしまうのを防ぐには?
まず第一に、愛犬が口にできたり、アボカドの存在を確認できたりするような場所に保管するのはやめましょう。また、人が食べた後の残しや、処理した種や皮に愛犬が近寄れないようにする必要があります。
まとめ
アボカドは、犬にとってペルシンという有毒な成分が含まれているため、与えてはいけません。またアボカドは脂質が多く、胃腸炎や膵炎の原因になる可能性もあります。ほかにも、種を誤飲すると腸閉塞や呼吸こんなになるおそれもあるため、保管場所には注意しましょう。