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犬にきゅうりを与えても大丈夫!与える効果・メリットや注意点、適量を解説

犬にきゅうりを与えても大丈夫!与える効果・メリットや注意点、適量を解説
犬にきゅうりを与えても大丈夫!与える効果・メリットや注意点、適量を解説

きゅうりは、犬にとって有毒な成分は含まれていないので、愛犬に与えても大丈夫な野菜です。95%以上が水分でできており、低カロリーな食材ですが、ビタミンやミネラルなどの愛犬の健康に役立つ栄養も含まれています。シャキシャキとした食感が、好きな犬も多いのではないでしょうか?本記事では、きゅうりが犬にもたらす栄養や効果・メリット、与える際の注意点について解説します。

目次

犬にきゅうりを与えても大丈夫

きゅうりには、犬の健康に悪影響を及ぼす成分が含まれていないため、与えても大丈夫な野菜です。特に水分が多く、低カロリーな食材なので、太る原因にはなりにくい食材です。また、ビタミンやミネラルが含まれており、愛犬の健康に寄与します。

しかし、食べすぎは下痢などにつながる可能性があるため、後述する適量を守りましょう。

犬がきゅうりを食べた際に得られる栄養素と効果

きゅうりには、犬の健康維持に役立つ栄養が豊富に含まれています。代表的な栄養素とその効果について説明します。

ビタミンA(βカロテン)

βカロテンは犬の体内でビタミンAに変化し、皮膚や眼、粘膜の保護、健康な歯をつくるのに役立つ栄養素です。不足すると、免疫低下や骨の形成不全につながる可能性があります。 また、βカロテン自体に抗酸化作用もあります。βカロテンやビタミンEは、抗酸化成分でアンチエイジング効果を持っているといわれています。そのなかでも、血管のアンチエイジングが期待できるという研究もあります。そのため、成分が血行促進などの作用を示し、心臓病の予防効果も期待できるかもしれません。

近年、「βカロテン→ビタミンA」という代謝が、他の動物と比べて犬は活発に起こるという研究も報告されています。少量のβカロテンでもビタミンAが多く作られるため、適量を守って与えることが大切です。

ビタミンC

ビタミンCに、病気や老化の原因となる活性酸素を取り除く強力な抗酸化作用があります。そのため、体を健康に保つために必要な要素といわれることもあり、 免疫力を維持し、病気の予防などにもつながります。

また、解毒やホルモン代謝を担う酵素のサポートや、コラーゲン合成への関与、鉄分の吸収促進など、愛犬に役立つ役割を果たしてくれます。


犬は、体内でビタミンCを合成することができるため、犬にビタミンC摂取は不要といわれることもありますが、昨今の研究結果から犬もビタミンC欠乏症があることが発見されました。これらを考えると、食べ物やサプリメントからビタミンCを補給するのもよいかもしれません。

ビタミンK

ビタミンKは、骨を形成したり丈夫にしたりする働きや、出血があった際に血を止める凝血作用があります。あるも多く含まれています。

犬は自分の腸内でビタミンKを合成することができますが、消化器の状態などにより生成力が低下している可能性がある場合は、きゅうりなどの食物やサプリメントで補うとよいでしょう。

カリウム

カリウムは、細胞内の浸透圧を調整し、水分排出を調整してくれる働きがあります。体内の余分な塩分を尿と一緒に体外に排出することで、血圧を下げる効果もあります。他にも心臓や神経、筋肉の動きにも関係しているといわれています。

ただし、腎臓や心臓に問題のある愛犬の場合、過剰なカリウム摂取は疾患の進行をより進めてしまう危険性もあるので、与える前に獣医さんに相談しましょう。腎臓の働きが低下すると、「高カリウム血症」になる可能性があり、四肢の痺れや筋肉の衰え、けいれん、不整脈や頻脈などの症状が現れる場合があります。

ホスホリパーゼ

きゅうりに含まれるホスホリパーゼは、脂肪を分解する酵素と考えられており、脂肪燃焼に寄与する働きをします。ダイエット中や体重が気になり始めた愛犬に効果的な栄養素です。

食物繊維

きゅうりには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類の食物繊維が含まれています。水溶性食物繊維は、食後の血糖値の上昇を緩やかにする働きやコレステロールを排出する働きがあります。不溶性食物繊維は、便のカサを増して腸壁を刺激し、スムーズな排便を促します。

特に、不溶性食物繊維を多く含んでいるため、便秘気味の愛犬に効果的ですが、与えすぎると、便が大きくなり過ぎ、便が出にくくなる可能性もあるので注意が必要です。

水分

きゅうりの95%以上は水分でできています。水分は、生命維持に欠かせない成分で、普段あまり水を飲まない傾向の愛犬の水分補給として役立ちます。一方で、与えすぎると下痢などを引き起こす可能性もあります。

犬にきゅうりを与えるメリット

きゅうりには豊富に水分が含まれているため、暑い季節や運動後に犬が水分補給を行う助けとなります。また、低カロリーで、肥満のリスクを抑えるのにも効果的です。その他にも、食物繊維が豊富で、消化器系の健康維持に役立つことから、便秘解消や腸内環境の改善にも貢献します。

犬にきゅうりを与える際の適量

犬にきゅうりを与える場合は、体重に合わせて以下の量を参考にしてください。あくまでもカロリー上の算出値であるため、主食を阻害しない量にしましょう。

    犬の体重目安1日あたりの摂取可能目安
小型(2~5kg)145g~288g
中型(6~15kg)330g~657g
大型(20~50kg)815g~1620g
※数値は、避妊・去勢済みの犬で体重相応のおやつ(1日の総摂取カロリー目安の1割)として算出

犬にきゅうりを与える際の注意点

きゅうりを犬に与える際の注意点について詳しく説明します。

きゅうりの皮は剥いてから与える

犬は野菜の栄養素を吸収することに長けていないため、消化の悪い部位を避けることが大切です。きゅうりの皮は食べても問題ありませんが、消化しにくく、食べ過ぎると消化不良を引き起こすこともあるため剝いてから与えることをおすすめします。また、きゅうりを与える際は、喉に詰まらせてしまうことを避けるために、細かく刻んでから与えることも重要です。

きゅうりアレルギー

きゅうりには、少量ですがタンパク質が含まれており、食物アレルギーを引き起こす可能性があります。最初は少量から与え、皮膚の痒みや湿疹、下痢、嘔吐、元気がなくなるなどが起こらないことを確認しましょう。問題なければ、その後も与えるようにしましょう。

心臓や腎臓に疾患のある愛犬に与える際には獣医さんに相談

きゅうりにはカリウムが含まれており、心臓、腎臓に疾患のある犬には制限が必要な成分です。腎臓の機能が低下していると、カリウムの排泄が減少し、高カリウム血症を発生する可能性があり、筋力低下、不整脈、消化器症状など発症するおそれがあります。

きゅうりの加工食品は与えない

キムチや漬物など、きゅうりを使った加工食品は数多く存在します。人が食べる加工食品を犬が食べると、塩分過多や添加物摂取につながることもあるので、避けることをおすすめします。

きゅうりのおすすめの与え方

主食にトッピング

おすすめの与え方としては、主食にトッピングすることをおすすめします。ドライフードやウエットフード、フレッシュフードなどの主食に、一回当たりの摂取カロリーを超えない範囲で細かく刻んだきゅうりを加えると、上述した栄養素を摂取しつつ、普段とは違った食感を愛犬に楽しんでもらうことができます。

おやつ

きゅうりは、低カロリーかつ健康に役立つ栄養素を含んでいるため、適量を守れば健康的なおやつとしても活躍するでしょう。特に夏は水分摂取が大切な時期なので、水からだけでなくきゅうりなどの野菜から摂取するのおすすめです。

きゅうりを使った愛犬用レシピ

きゅうりを使った犬用(5kgを想定)のレシピを一つご紹介します。

材料

  • 鶏むね肉: 100g
  • きゅうり: 1本
  • さつまいも: 1/4カップ
  • インゲン豆: 1/4カップ
  • オリーブオイル: 1大さじ

手順

  • 鶏むね肉を茹でて、細かく切ります。
  • きゅうり、さつまいも、グリーンビーンズを蒸して柔らかくし、切ります。
  • すべての材料をボウルに入れ、オリーブオイルを加えてよく混ぜます。

愛犬にきゅうりを与える際によくある質問

きゅうりの漬物やキムチ、酢の物などを与えてもよいでしょうか?

漬物やキムチ、酢の物などは、調味料や香辛料を使用しているため、塩分が多く含まれています。なるべく、犬に与えないでください。中まで塩分がしみ込んでいるので、表面を洗ったとしても避けた方がよいでしょう。

マヨネーズやドレッシングをかけたサラダを分け与えてもよいでしょうか?

マヨネーズとドレッシングどちらも、調味料が使用されているため、与えないことをおすすめっします。

犬にきゅうりを与えると尿路結石になるのでしょうか?

きゅうりには、結石の原因となるシュウ酸カルシウムやマグネシウムがごく少量含まれていますが、上述した適量を守れば、尿路結石ができる可能性は低いといえるでしょう。ただし、結石の治療をしていたり、過去に結石になったことがある愛犬へ与える際には獣医さんに相談することをおすすめします。

まとめ

きゅうりは、愛犬が食べても問題ない野菜です。βカロテンやカリウム、ビタミンKが持つ抗酸化作用などが、犬の健康維持にも役立ちます。

与える際には、本記事を参考にしてみてください。

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