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犬はみかんを食べても大丈夫!皮や薄皮を与えてよいか、みかんを与える効果などを解説!

犬はみかんを食べても大丈夫!皮や薄皮を与えてよいか、みかんを与える効果などを解説!
犬はみかんを食べても大丈夫!皮や薄皮を与えてよいか、みかんを与える効果などを解説!
目次

犬がみかんを食べても大丈夫

みかんは犬に与えてもよい果物の一つです。中毒を引き起こす心配はなく、特に大きな問題はありません。みかんには、ビタミンCが豊富に含まれていますが、それ以外にも犬の体によい栄養が含まれています。また、水分が多いため、水分補給にも役立ちます。

ただし、みかんの外皮には犬の健康を害する成分が含まれていたり、適量を守らないと下痢や果糖の摂りすぎになったりするため、注意が必要です。

みかんが犬に与える効果とメリット

みかんには、ビタミンC以外にも犬の体に役立つ栄養素が豊富に含まれています。ここでは、みかんに含まれる代表的な栄養素の効果やメリットを解説します。

みかんから得られる栄養素と効果について

βカロテン(ビタミンA)

βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜、目の健康を保つ効果があります。また、抗酸化作用があり、肥満やさまざまな病気で発生した活性酸素を取り除く働きをもっています。

ビタミンC

みかんには、豊富にビタミンCが含まれています。ビタミンCは、肥満や疾患などにより発生した活性酸素が細胞や遺伝子を傷つけることを防ぐ抗酸化物質の一つです。皮膚や粘膜を正常に保つことができ免疫力をあげることができます。

犬は体内でビタミンCを合成できるといわれていますが、さまざまな疾患で不足する可能性もあるため、ビタミンCを摂ることは重要です。

クエン酸

クエン酸は、体内の細胞にエネルギーを補給し疲労を回復させる働きがあります。運動した後のエネルギー補給としてみかんを与えると効果的です。

カリウム

カリウムには、体液の浸透圧を調整する働きがあります。体内に溜まった塩分を尿と一緒に体外に排出することで、血液濃度や水分量を調節して、血圧が高くなるのを防ぎます。また、神経伝達や筋肉収縮にも深く関わっているため、愛犬の健康には欠かせない栄養素です。

ただし、加齢や腎臓病で腎臓の機能が低下している場合、余分なカリウムを体外に排出できず、高カリウム血症になる可能性があります。

ペクチン

水溶性の食物繊維の一つで、満腹感や血糖値のコントロールに寄与します。また、体内で余分になったコレステロールを吸着して便として排泄することができます。

セルロース

みかんの薄皮には、セルロースとよばれる食物繊維が含まれています。腸内環境を整える働きがありますが、与えすぎると腸内環境を乱してしまう原因となる場合もあります。なので、みかんを与える際には薄皮部分は取り除き、果肉のみ与えるようにしましょう。

ヘスペリジン

みかんに含まれるヘスペリジンからは、血流改善やストレス軽減などの働きが得られる可能性があります。

βクリプトキサンチン

βクリプトキサンチンは、抗酸化物質として細胞が活性酸素によって傷つけられるのを防ぎます。そのため、愛犬にみかんを食べさせることによって、疾患の予防や進行抑制につながることが期待できます。

犬がみかんを食べることによって得られるメリット

抗酸化作用で老化予防

みかんには、βカロテンやβクリプトキサンチンなどの強い抗酸化作用を持つ色素が含まれています。活性酸素の発生を抑制したり、取り除いたりする作用があり、動脈硬化や老化予防などの効果があります。

疲労の回復やエネルギー補給

みかんには、体内の細胞にエネルギーを補給し疲労を回復するクエン酸が含まれています。そのため、みかんを食べることによって、クエン酸を摂ることでき、疲労物質である乳酸をエネルギーに変換することができます。

水分補給にも使える

みかんは、成分の8割以上が水分で占められているため、水を飲みたがらないときには、みかんを食べさせることで水分補給になるでしょう。ただし、水の代わりにみかんを与えすぎてしまうと、健康を損ねる場合もあるため注意しましょう。

ビタミンでお腹の調子が良くなる

みかんの水溶性の食物繊維には、水分を含むことにより便に柔らかさを与え便秘を改善するなど整腸の機能があります。また、血液中のコレステロールを下げ、善玉のコレステロールを増やす効果もあります。

さらに、ビタミンAやビタミンCなどは抗酸化作用を持っているため、整腸作用や免疫力向上にも効果があります。

犬にみかんを与える際の注意点とポイント

みかんには、与えすぎると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、消化不良や下痢などが挙げられます。ここでは、愛犬にみかんを与える際の注意点やポイントを解説します。

みかんを与える際の下処理の仕方

みかんの実はやわらかく、噛まずに丸のみしてしまう場合もあり、小さい犬では窒息するリスクがあります。愛犬に合わせて、刻んだり絞ったりするなどするとよいでしょう。

また、みかんの外皮には、ソラレンという物質が含まれており、嘔吐や下痢の症状を引き起こす場合があるため、外の皮は必ず剥いてください。さらに、薄皮、白いすじ、種は消化に悪いため、必ず取り除いてから与えてください。

熟していないみかんは与えない

熟していないみかんや早摘みした青みかんには、アルカロイドという成分が含まれており、犬にとっては有毒です。犬に与えるみかんは、熟したものにしましょう。

アレルギー

数としては多くありませんが、みかんにアレルギー反応を示す犬も存在します。愛犬にみかんを初めて与える場合は、少量で様子を見ながら与えるようにしてください。

愛犬にみかんを与えた後、下痢や嘔吐などの消化器症状や、顔や体をかゆがる、元気がないなどの症状が見られる場合はアレルギーを起こしている可能性があります。その場合は、すぐに動物病院に相談しにいきましょう。

愛犬にみかんを与える際の適量

みかんは水分を多く含んでいるため、食べ過ぎると下痢になる場合もあります。また、みかんには果糖が多く、与えすぎると肥満につながります。犬にみかんを与える場合は、以下の量を目安にするとよいでしょう。ただし、カロリー上の算出値なので、主食を阻害しない程度の量に留めましょう。

    犬の体重目安1日あたりの摂取可能目安
小型(2~5kg)38g~76g
中型(6~15kg)88g~174g
大型(20~50kg)216g~430g
※数値は、避妊・去勢済みの犬で体重相応のおやつ(1日の総摂取カロリー目安の1割)として算出

みかんの加工食品

みかんを使った人間用のジャムやゼリー、ジュース、缶詰などの加工食品は、肥満を招く可能性があります。これらは与えないようにしましょう。

消化機能が弱い子犬や老犬には量や頻度を気をつける

みかんは水分が多く、犬にとってあまり消化のよい食べ物ではありません。特に消化機能が弱い子犬や老犬への与えすぎには注意しましょう。

みかん以外の柑橘類について

みかん以外の柑橘類について、犬への効果・影響を簡単に説明します。

レモン

レモンに含まれるビタミンCやビタミンEなどの成分は、体内の活性酸素を除去する効果があります。また、クエン酸は摂取した食べ物をエネルギーに変える際の欠かせない成分であり、ミネラルと一緒に摂ることでミネラルの吸収を促進する働きもあります。 ただし、与えすぎると、胃腸への負担が大きいため、適量を守って与えるようにしましょう。

グレープフルーツ

グレープフルーツの果肉の部分には、フラノクマリンという物質が含まれており、薬の分解を遅らせる働きがあります。愛犬が、薬を服用中の場合は与えないようにしましょう。

まとめ

みかんは犬に与えても問題なく、健康維持に大切な栄養素を豊富に含んでいます。ただし、外皮や種、薄皮を取り除き、愛犬のサイズに合った果肉を与えましょう。また、与えすぎは肥満などにつながるため適量を守ることをおすすめします。

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