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犬はブロッコリーを食べても大丈夫!ブロッコリーが犬にもたらす効果や与え方について解説

犬はブロッコリーを食べても大丈夫!ブロッコリーが犬にもたらす効果や与え方について解説
犬はブロッコリーを食べても大丈夫!ブロッコリーが犬にもたらす効果や与え方について解説
目次

犬はブロッコリーを食べても大丈夫!

犬がブロッコリーを食べることは、基本的には問題はないので、与えても大丈夫です。ブロッコリーは栄養豊富な野菜でさまざまな良い効果があり、食べる量や与え方に注意をすれば、愛犬の健康維持・改善に役立ちます。

ブロッコリーが犬にもたらす効果・メリット

愛犬の健康管理のためにも、栄養をバランスよく摂取することは大切です。今回ご紹介しているブロッコリーには、犬の健康を維持し、改善するための効果的な栄養素が詰まっています。今回はその効果やメリットをご紹介します。

ブロッコリーの栄養素とその効果

ブロッコリーは良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルなどを豊富に含んでいます。これらの栄養素は、成長や健康維持、病気から身を守る役割を果たします。特に愛犬の健康維持に役立つと考えられるブロッコリーの栄養素について紹介します。

たんぱく質

たんぱく質というと、肉や魚を想像しますが、ブロッコリーにも多くのたんぱく質が含まれています。犬はオオカミとは異なり、植物性のたんぱく質も消化することができます。たんぱく質は犬の成長や体の修復、酵素、免疫系など多くの要素と関わっている重要な栄養素です。

ビタミンA(βカロテン)

目の機能や、皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあります。また、抗酸化作用もあります。

ビタミンC

ブロッコリーにはレモンの2倍以上のビタミンCが含まれており、老化や関節の病気予防に効果がある抗酸化作用もあります。高齢犬や激しい運動後などは酸化ストレスが大きいため、ビタミンCを摂取させると軽減できます。

ビタミンE

抗酸化作用があり、身体の老化を抑える効果があります。毛細血管を拡張して血行を良くしたり、悪玉コレステロールの酸化を防止して動脈硬化を予防したりする効果があります。

葉酸

100gあたり220㎎もの葉酸が含まれており、含有量が非常に多い栄養素です。葉酸はビタミンB12とともに赤血球の生成を助けるビタミンです。また、細胞の生産や再生を助ける働きもあります。

カリウム

体液の浸透圧を調整する効果があります。具体的には、体内に溜まった塩分を尿と一緒に体外に排出することで、高血圧を防ぎます。また、神経の伝達や筋肉の収縮にも密接に関わっており、健康体の維持に必要なミネラルの一つです。

カルシウム・リン

骨や歯の主要な成分ですが、血液や体液のなかでバランスを保ちながら、さまざまな機能を担っています。この2つのうちカルシウムが少なくなると、骨の骨密度が下がってしまいますが、ブロッコリーには双方がバランスよく含まれています。

食物繊維

食物繊維には、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があり、ブロッコリーにはこの両者が豊富に含まれています。特に、不溶性食物繊維は水溶性食物繊維の約4倍の量を有しています。


水溶性食物繊維は、腸のなかで糖質の吸収をゆるやかにし、食後の血糖値上昇を穏やかにします。また、コレステロールを体外に出す働きもあります。 一方で、不溶性食物繊維は、腸のなかで水分を吸って大きく膨らみ、便のカサを増して腸のぜん動運動を促すことで、便秘の解消とスムーズな排便習慣につなげます。

  • 「ぜん動運動」とは、腸管の口側が収縮し、肛門側が弛緩して内容物を先へ押し出していく運動

スルフォラファン

スルフォラファンは、ファイトケミカルの「イソチオシアネート」の一種です。強い抗酸化作用で活性酸素からのダメージを防ぎ、新陳代謝を活性化します。また、解毒作用を高める働きもあるといわれています。

さらに、近年注目されているのが、発ガン物質を解毒する酵素の働きを高める働きです。ブロッコリーの新芽である「ブロッコリースプラウト」により多くのスルフォラファンが含まれています。がんを予防する効果があると期待され研究が進んでいます。

犬にとってのブロッコリーの健康効果とメリット

ブロッコリーに含まれる栄養素について上述しましたが、ブロッコリーが犬にとってどのような良い効果をもたらすかをまとめて見ていきましょう。

ビタミンAは視力を維持し、良質なたんぱく質は筋肉を強化し、ビタミンCは免疫システムをサポートします。また、充足したカルシウムは骨と歯を強く保ちます。さらに、ブロッコリーに含まれる抗酸化物質には、発がんリスクを低減し、老化を防ぐ働きもあるといわれています。これら全ての要素が犬の健康や長寿を維持するのに役立ちます。

犬がブロッコリーを食べるデメリット

ブロッコリーは体によい栄養成分がたくさん含まれていますが過剰摂取はマイナスの影響を及ぼします。ブロッコリーが犬に与えるマイナスの影響としてデメリットを紹介します。

食物繊維の過剰摂取

ブロッコリーに豊富に含まれている不溶性食物繊維を過剰に摂取すると腸のなかで便が大きくなり過ぎたり、固くなり過ぎたりする懸念があります。そうなると、排便が困難になる場合もあるため、過剰摂取には注意しましょう。

グルコシノレートの過剰摂取

ブロッコリーに含まれるグルコシノレートには、甲状腺ホルモンの分泌を阻害する働きがあります。そのため、ブロッコリーを食べすぎると、甲状腺ホルモンの分泌低下をもたらし、運動性低下や無気力などの症状を引き起こす可能性があります。

また、グルコシノレートは擦りおろしたり、噛み砕いたりすると辛味成分に変換されるため、辛味成分の刺激が強く、嘔吐や下痢の原因になることもあります。愛犬の体調に応じて与えるかどうかを検討してください。

カリウムの過剰摂取

カリウムの過剰摂取は、高カリウム血症を引き起こす可能性があります。筋力の低下や四肢のしびれ、嘔吐、不整脈などの症状が発症し、重篤な場合は命を落とす場合もあるので、注意が必要です。腎機能が衰えていたり新機能が低下していたりするシニア犬や腎臓病を患っている犬の場合は、ブロッコリーを与える前に獣医師に相談してください。

カルシウム・マグネシウムの過剰摂取

カルシウムはシュウ酸と結びつくと、シュウ酸カルシウム結石の原因になります。また、血液中のマグネシウム濃度が高くなると、ストルバイト尿石をつくる可能性が高くなります。そのため、結石の既往症がある犬には与えないほうが安心でしょう。

シュウ酸の過剰摂取

シュウ酸は、カルシウムと結びつきカルシウムバランスを保つ役割を持っています。しかし、腎臓や膀胱、尿道などで結石をつくる原因にもなります。尿路結石歴のある犬や心配のある犬には、ブロッコリーを与えないほうが安心でしょう。

アレルギー症状を発症する可能性

ブロッコリーには、他の野菜よりも豊富にタンパク質が含まれています。食物アレルギーは、タンパク質に免疫機能が過剰反応することで起こる症状なため、アレルギーを引き起こす犬もいます。

愛犬に初めてブロッコリーを与えるときは、少量から始め、しばらく様子を見て、皮膚の痒み、湿疹、下痢、嘔吐などが起こらないことを確認して、その後も与えるかどうか判断しましょう。

犬にブロッコリーを与える正しい方法

日々の食事に含まれる栄養素が犬の健康維持に重要な役割を果たします。ただ、愛犬にとって大切な栄養素も与えすぎたりしてしまうと、逆効果になってしまう場合もあるため、正しい与え方が大切です。ここでは、ブロッコリーを愛犬に与える際の正しい方法について解説します。

愛犬に一日当たりに与えてよいブロッコリーの量

犬に野菜を与えるときの目安は、一般的には一日に必要なカロリーの10%程度だといわれています。しかし、ブロッコリーはカロリーが低いため、この計算方法だと量が多くなってしまい、胃腸に負担をかける可能性があります。

以下の表に記載されている量を目安として与えるようにすると良いでしょう。ブロッコリーを初めて犬に与える際には、少量から始め、体調の変化を見ることが肝心です。

    犬の体重目安1日あたりの摂取可能目安
超小型犬(体重4kg未満)~20g
小型犬(体重10kg以下)~45g
中型犬(体重25kg未満)~80g
大型犬(体重25kg以上)90g~
※上記の量はおおよその目安であり、実際の体格や運動量などによって異なります。

犬にとって安全なブロッコリーの調理法

ブロッコリーを犬に与える際の調理法も重要となります。まず、ブロッコリーを生で与えることは避けてください。必ず火を通してから与えましょう。また、調理方法としては蒸し物もおすすめです。

油で炒めたり、調味料を加えたりすると、犬の体に悪影響を与える可能性があるため、避けましょう。

そして、ブロッコリーは細かく切ってから与えるとより飲み込みやすく、消化しやすくなります。

犬にブロッコリーを与える際の注意点

愛犬にブロッコリーをあげる際には、健康状態によっては注意点が必要です。

茹でて細かく刻んであげる

ブロッコリーは繊維分が多く、茎や芯の部分が硬いため消化が悪い食べ物です。そのため、与える前に茹でて柔らかくし、刻んでから与えましょう。茹ですぎるとビタミン類が水に溶けだしてしまうため、電子レンジで加熱して栄養素の流失を防ぐと良いでしょう。

アレルギー

ブロッコリーに対してアレルギーを持つこともあるため、初めて食べる場合は少量にしましょう。食べた後に痒がったり、皮膚が赤くなったり、嘔吐下痢といった症状が出ないか確認することが大切です。

病気を持っている場合

ブロッコリーを食べることにより悪影響が働く病気を持っている場合は、与える前にかかりつけの獣医師に相談しましょう。例えば、甲状腺機能低下症や尿路結石症、腎臓に関する病気を持っている場合は注意が必要です。 栄養豊富という視点のみで与えてしまうと、病状が悪化する可能性があります。

犬がブロッコリーを食べられない場合の代替食品

犬は私たち人間と同じように、特定の食物に対してアレルギーや食物不耐症を持つことがあります。特にブロッコリーに対する敏感さがある場合、犬の健康に配慮して、ブロッコリーの代替食品を考えることもあるでしょう。

ブロッコリーはビタミンCや鉄分、カルシウムといった栄養素が豊富ですが、これらの栄養素は他の食材からも摂取することが可能です。

犬にとって安全な野菜

ブロッコリーが食べられない場合でも、犬にたくさんの野菜を与えることで十分なビタミンとミネラルを補給することが可能です。

例えば、「キャベツ」はビタミンKやカルシウムが豊富に含まれていますし、「ニンジン」はビタミンA、カリウムを豊富に含みます。また、「さつまいも」はビタミンCやビタミンEを補え、「かぼちゃ」はビタミンAとカリウムを豊富に含んでいます。

ただし、食材の準備方法には注意をしましょう。生の野菜は消化が悪い場合もあるため、適度に加熱したものを与えると良いでしょう。また、大きな塊のまま与えると窒息の危険性があるため、適切な大きさにカットすることも重要です。

犬にとって有害な野菜

一方で、犬には与えるべきでない野菜もあります。代表的なのが「たまねぎ」や「ニンニク」です。これらは犬にとって有毒な成分を含んでいるため、絶対に与えてはなりません。

また、「ナス」や「トマト」の緑色の部分にはソラニンという成分が含まれており、犬にとっては呼吸困難や腹痛などの症状を引き起こす可能性があるため、避けた方が良いでしょう。

ブロッコリーを犬の日常的な食事にどう取り入れるか

ブロッコリーは、人間だけでなく、犬にとっても健康効果が高い野菜の一つです。そのなかに含まれているビタミンやミネラルは犬の健康を守り、成長を助けます。

また、ブロッコリーは抗酸化作用もあり、犬の若さを保つためにも非常に有効です。しかし、そのまま与えると苦手と感じる犬もいるため、美味しく食べられる工夫が必要となるでしょう。

ブロッコリーを使ったお手軽レシピ

材料

  • 鶏もも肉(皮なし、骨なし):50g
  • ブロッコリー:1/8房
  • さつまいも:1/8
  • 野菜スープ
    • 野菜(例: にんじん、ほうれん草、ズッキーニなど):1/4カップ分
    • 水: 1/2カップ

手順

  • 野菜スープを作成する
    • 野菜を切り、水に入れ、中火で煮ます
    • 野菜が柔らかくなり、スープの風味が出るまで煮続けます
    • 野菜を取り出し、スープだけを残します
  • 鶏もも肉を切り、サツマイモの皮をむいて小さなかたまりに切ります
  • ブロッコリーを洗い、茎と花芽に切り分けます. 茎は小さなピースに切り、花芽は小さな房に分けておきます
  • 鍋に鶏肉、サツマイモ、ブロッコリーの茎、野菜スープ、そして適量の水を加えます
  • 材料が柔らかくなり、野菜が調理されるまで中火で煮ます. 水分が不足した場合は、必要に応じて水を追加してください
  • 火を止め、材料を十分に冷まします。 食事の温度が犬に適していることを確認してください
  • 愛犬に合わせて適切な量を提供します

犬がブロッコリーを受け入れやすくする方法

まずは小さく刻んだブロッコリーを少量から始めてみましょう。最初から大量に与えると、犬が嫌がって食べなくなる可能性があります。また、ブロッコリーのみの食事ではなく、既存のフードに混ぜることで、犬がブロッコリーの味に慣れることができます。

さらに、ブロッコリーは加熱したほうが、犬にとって食べやすくなります。加熱することで、ブロッコリーの風味が強くなり、食欲をそそる可能性があります。ブロッコリーの取り入れ方には無理がないこと、犬の反応を見ながら進めていくことが大切です。

まとめ

ブロッコリーは、栄養価の高い野菜で愛犬の健康面をサポートしてくれます。食べてもよい量や与える際の注意点を参考に、あげてみてください。

ただし甲状腺や尿路結石、腎不全などの病気がある犬には与えないようにしましょう。与えてもよいか心配な場合は獣医師に相談するとよいでしょう。

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