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犬の涙やけの原因や対策、食事の注意点まで解説!

犬の涙やけの原因や対策、食事の注意点まで解説!
犬の涙やけの原因や対策、食事の注意点まで解説!
目次

犬の涙やけとは

犬は人間と同じように涙を流すことがあり、その涙が過剰に分泌されてしまう、もしくは涙の通り道に異常があって鼻にうまく排泄できないなどの状態になると涙が目から溢れてしまいます。これを「流涙症」といいます。

犬が頻繁に涙を流すことが続き、その涙が犬の顔について長時間放置されると、涙の成分によって色素変化や皮膚のただれ、痛み、痒みなどの不快な状態になります。これを「涙やけ」と呼びます。特に、犬の涙やけは愛犬の見た目を損ねるだけでなく、何よりも犬自身が不快感を感じていることがあります。

犬の涙やけの原因

犬の涙やけの原因はさまざまで、涙腺の過剰な分泌、涙の排出経路の異常、犬種による体質、アレルギー、ストレス、加齢による涙の保持機能の低下など多岐にわたります。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

鼻涙管のトラブル

一番よく見られる原因は、先天的な涙管の形状によるもので、「鼻涙管閉塞」といいます。涙管が細い犬種や、涙管が曲がっている犬種では涙が順調に流れずに、涙が目の周囲に溜まりやすいため、涙やけが起きやすくなります。

眼瞼内反症

先天性の場合が多く、下まぶたが内側に入ることで眼球にまつげが触れ涙の量が増えてしまうケースです。

目の傷や炎症

角膜に傷がある場合や、「白内障」「ブドウ膜炎」などにより目に炎症が起きている場合に涙の量が増えることがあります。

眼表面への涙の保持機能が低下

加齢やホルモンバランス、細菌感染などによって涙の保持機能が低下し眼球表面上に涙が保持できずに流れてしまうため涙やけが起こりやすくなります。

アレルギー

食事の内容や花粉、ハウスダストなどのアレルギー反応により、目にかゆみや炎症が出ることがあります。目をかく・こするなどの刺激によって炎症が悪化したり結膜炎や角膜潰瘍を引き起こしたりして、涙やけが起こりやすくなります。

涙やけが発生する種類の犬

涙やけが発生しやすい犬種としては、シーズー、マルチーズ、ビションフリーゼ、ポメラニアン、ペキニーズなどの小型犬が挙げられます。これらの犬種は、顔が平らで鼻が短いブラキセファリック種で、鼻横の涙道が細く曲がっているため、涙の流れが悪くなりやすいという特徴があります。

また、目が大きいことも涙やけが起きやすい原因となります。その他にも、アレルギー体質の犬や、病気やストレスから涙が過剰に分泌される犬も涙やけが起こりやすいと言われています。

涙やけの初期症状と早期発見

愛犬の健康管理には、さまざまな点をチェックしなければなりません。目元の異常をきちんと見つけることで早期発見が可能になり、愛犬の苦しみを最小限に抑えることができます。しかし、涙やけの早期症状は目に見えにくいことが多く、見過ごされがちです。どのように症状を発見すれば良いか見ていきましょう。

犬の涙やけの初期症状

涙やけの最初の兆候としては、涙が多く出る「涙目」が挙げられます。そして、この涙が目の下や顔周辺についた状態が長く続くと、皮膚が赤くなり発疹が出ることがあります。また皮膚が長時間湿った状態でいると、皮膚が傷つきやすく細菌や酵母が繁殖した結果、皮膚の表面が酸化しその皮膚部分からは特有の臭いが発生します。これらの症状が見られた場合は、早急な対策を行う必要があります。

涙やけを早期発見するためのチェック方法

愛犬に涙やけが発症しないようにするためには、日頃から目元のチェックを怠らないことが大切です。特に、一日に一回は必ず目元をチェックしましょう。見た目だけでなく、臭いもチェックすることがポイントです。特有の臭いがする場合は、その時点で皮膚に異常が生じている可能性があります。

また、ブラッシングや洗顔の際も、毛が目に入らないように注意し、湿ったままにしないことも重要です。こうした一つひとつの行動を習慣化することで、愛犬が涙やけを発症するリスクを最小限に抑えることができます。

病院に行くべき症状

涙やけが進行してしまうと、皮膚もさらに赤く腫れ、疼痛を伴うようになります。病状が進行するにつれて自己防衛のためにその部分を舐める、引っ掻くという行為を行います。そして、それがさらなる症状の悪化を招きます。

  • 黄緑色の目ヤニが出る
  • 目が充血している
  • 痛そうにまばたきをしている
  • 目を細めて開けにくそうにしている

以上の症状が見られた場合は、すぐに獣医さんに連絡しましょう。薬や特殊なシャンプーなどで治療を行い、愛犬の苦しみを和らげ、健康な状態を取り戻せるようにしっかりとケアをしていきましょう。

涙やけの予防方法とケアのポイント

「食事の工夫」、「日常的な目元周辺のケア」、「トリミングやお手入れの方法」を見ていきましょう。

涙やけを予防する食事の工夫

涙やけが気になるときは、まず食事の内容を見直すことが大切です。なぜなら、涙やけの主な原因がミネラルの過剰摂取であるからです。愛犬の食事に含まれるミネラルなどのバランスが悪いと結果として涙の分泌が増え、溢れて毛につきやすくなります。

また、アレルギー反応も涙やけを引き起こす要因となるため、添加物の少ない、自然素材のフードを選ぶとよいでしょう。さらに、水分摂取も重要なポイントです。雑菌繁殖を防ぎ、排泄をスムーズにすることで涙も正常化し涙やけになりにくくなります

日常的な目の周辺のケア

日常的なケアとして、涙やけを防ぐ上で欠かせないのが目元の拭き掃除です。ティッシュペーパーでは目の表面を傷つける可能性があるため、お湯で湿らせたガーゼやタオル、犬専用の目の細かいコームを使って拭き取っていきます。定期的に涙の出方を確認し、違和感を覚えるようであれば早めに獣医師に連絡をしてください。

涙やけ予防のためのトリミングとお手入れ方法

最後に、トリミングやお手入れも涙やけ予防には欠かせません。特に毛長のある犬種では、涙がこぼれやすく涙やけを引き起こしやすいため、定期的な毛のカットが必要となります。毛が目に触れて刺激を与えることで涙が過剰に分泌されることを防ぎます。

家でお手入れする際は、必ず眼に対する安全性を考慮したカットを心がけてください。また、定期的にプロのグルーマーによるトリミングもおすすめします。

涙やけの治療方法

涙やけにもさまざまな原因があり、それぞれに対して治療を行う必要があります。治療法について見ていきましょう。

鼻涙管洗浄

鼻涙管が狭い場合は、麻酔をかけた状態でごく細い管を涙管に挿入し、涙管の詰まりを流します。涙管の詰りが感染や炎症を原因としている場合は、その治療も併用して行っていきます。点眼や内服による治療を行います。

角膜の異物除去

眼のなかにゴミが入っている場合や逆さまつ毛がある場合は、それを除去します。多くの場合、角膜に傷がついてしまっており、異物を除去した後も涙の量は変わらないため、角膜の治療を並行して行います。また、眼の周囲の毛が長い犬種では、適度にトリミングを行うことで、眼に毛が入るリスクを減らすことが大切です。

外科治療

生まれつき涙点がない、あるいは鼻涙管が完全に閉塞している場合には外科的に穴をあける手術を行う必要があります。

アレルギー治療

アレルギーを引き起こす原因を取り除き、かゆみや皮膚炎を起こしている場合は、その治療も同時に行います。また、食事の内容も見直し、愛犬が健康な状態を取り戻せるようにしっかりとケアをしていきましょう。

涙やけの対策アイテム

涙やけ対策に効果的なアイテムとその効果を具体的にご紹介していきます。より良い環境でペットと共に時間を過ごすための参考になれば幸いです。

リバイバルウォーター 涙やけ対策の目元クリーナー

目ヤニや涙やけを落とすのに「アルカリ性電解水」が効果的で、素材は自然由来のものを活用しアルカリ電解水100%の涙やけクリーナーです。

参考:リバイバルウォーター 涙やけ対策の目元クリーナー | 日本製の安心安全なペットケア製品を製造・販売 | O.R.P.pets (orp-pet.jp)

犬用涙やけ除去用くし

目ヤニを取る際に、目の周りの毛をコームでとかし眼を傷つけることなく取ってあげることができます。

参考:サムコス 犬 ブラシ 猫 ブラシ 2本セット ステンレス製 犬用涙やけ除去用くし 肌にやさしい 痒み止め お手入れ用品

サプリメント

抗酸化作用があるプロアントシアニジンやクルクミノイド、ビタミンEが入っており、脳や目の疲労回復に効くアスタキサンチンの成分が入っているサプリメントです。

参考:メニワン Duo One Eye R&C

涙やけが再発しないための工夫

目の健康は大切であり、我が子である愛犬の涙やけが再発しないためには、日常生活でさまざまな工夫が必要です。ここでは、そのための具体策をいくつか紹介していきます。

適度な運動

適度な運動は涙やけの改善に寄与します。運動量が不足すると新陳代謝が悪くなり、体内に老廃物がたまって涙やけを引き起こしやすくなります。適度な運動によって体全体の血行がよくなることで、涙が適切に分泌され目の周りの清潔さを保つことができます。

また、運動によりストレスも軽減されるため、涙やけが引き起こすストレスによる皮膚病も防ぐことができます。特に散歩や遊びを通じて愛犬との絆を深めることで、メンタル的な安定感を与え、涙やけの改善につながるでしょう。

ストレス緩和

ストレスを蓄積させず、リラックスした状態を保つことで涙の分泌が正常化し、結果的に涙やけを予防することにつながります。 ストレスの解消方法としては、新しいおもちゃを与える、マッサージを施す、安定した環境を保つ、定期的に健康診断を受けるなどがあります。

愛犬との接し方

愛犬との接し方も涙やけ再発防止には重要です。まず、毎日のブラッシングや洗顔を怠らず、目の周りを清潔に保ちましょう。また、一緒に遊んだり同じ時間を過ごしたりすることで、愛犬のメンタルを安定させることができます。

これにより、ストレスを緩和し、結果的に涙やけの症状を軽減させることが見込めます。愛犬との信頼関係はその健康に深く関わるため、日頃から心を込めて接しましょう。

よくあるQ&A

よくある質問をご紹介します。早速見ていきましょう。

目元の毛の色が変わるだけなら、病院に行かなくても良い?

涙やけが悪化すると、毛の色が変色し匂いも発生します。放置せずに早期の治療をおすすめします。愛犬の見た目が気になるだけでなく、皮膚炎を引き起こすこともありますので、涙やけに気づいたら早めに処置をしましょう。

涙やけに効果的な食事はどういったものですか?

皮膚や粘膜の健康を保つためには、亜麻仁油やエゴマ油など、オメガ3脂肪酸を含む食事を与えることをおすすめします。また、急に涙の量が増えた、または色や臭いが異なる場合は病気の可能性もありますので、早めの受診を勧めます。

一度涙やけになってしまったら、完治することは難しい?

毛色を完全に元の状態に戻すことは難しいですが、予防や治療により改善できる場合があります。動物病院で原因に応じた治療や、愛犬に合わせた食事などさまざまな方法を組み合わせることで改善した例もあります。

まとめ

犬によって涙やけの原因が異なるため対策や治療法も犬に変わってきます。日々犬の目の周りを清潔に保ち、バランスの取れた食事を与えることで、涙やけ防止につながります。

目の周りの症状が気になる場合は、自己判断せずに早めに獣医師へ相談し病気の早期発見・早期治療を心がけていきましょう。

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